このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第160回
カメラマンやプロゲーマーが「Xperia 1 Professional Edition」を買うべき3つの理由
2019年11月11日 12時00分更新
ソニーのαシリーズとの連動で
カメラマンの作業が効率良くなる
次に、プロのフォトグラファーを意識した使い勝手の機能を拡充です。ソニーのデジタル一眼カメラ「α」シリーズを使用している人にはおなじみの 「Imaging Edge Mobile」と「Transfer & Tagging add-on」がプリインストールされているので、すぐに利用できるます。
「Imaging Edge Mobile」アプリは、ソニーのカメラから写真や動画をワイヤレス転送することができます。
「Transfer & Tagging add-on」は特殊なアプリで、一部のαシリーズ(α9II/α9(ver5.00以降)/α7RIV/α7RIII/α7III)もしくはXperia 1 Proで撮影した静止画に、音声もしくはテキストでタグ・キャプション入力 (IPTC メタデータ) をできるというもの。
スポーツや報道カメラマンなどが、現場から撮影データを即納したい場合にPCがなくても、Xperia 1 Proから高速納品できます。
eSportsに最適! 有線LAN接続に対応!
そして3つめが、モバイルeSportsプレイヤーのための機能。近年のXperiaでは初となる、USB Type-Cの有線LAN接続に対応しました。専用の変換コネクターは同梱されないので別途用意する必要がありますが、1000BASE-T相当の有線LAN接続が可能になります。
一般的には、Wi-Fiやモバイルネットワークがあれば有線LANの出番はなさそうですが、ビッグイベントのような多くの人が集まるとなると話は別です。限度を超えた電波が飛び交う中では、万が一にも接続が途切れてしまうかもしれません。シビアな反応速度が求められるゲームでは、ほんのささいな遅延や切断が勝敗の行方を左右します。そういった中でも安定して通信できる有線LANの安心感は絶大と言えるでしょう。
以上、言ってしまえばかなりピンポイントかつ特殊なシチュエーションに向けて特化した機能ですが、Xperia 1 Proならではのうれしい部分もあります。
それは、国内で販売されているXperia 1では内蔵ストレージが64GBですが、Xperia 1 Proではその2倍の128GBを搭載しているのです。そして、SIMスロットは2回線利用できるデュアルSIM(DSDV)に対応。片方のSIMスロットは、microSDカードと排他利用になるので、2枚のSIMカードを利用する場合はmicroSDカードが使えません。それでも、2つの電話番号を同時に利用できるのは大きなメリットです。
キャリアから発売されるモデルではまずない仕様で、SIMフリースマホならではといえます。最近のゲームアプリのデータ量は大きいものが多く、余裕あるストレージも必須で、通信データもバカになりません。格安なデータ通信用SIMカードと高音質なVoLTEに対応したSIMカードの両方を同時に使い分けられるといったところもXperia 1 Proならでは。
もちろん防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)機能にも対応しています。
気をつけなければいけないのは、FeliCa(おサイフケータイ)とフルセグ・ワンセグが非対応ということです。スマホでおサイフケータイを使うことを前提としている人には不向きです。
NFCは背面のカメラの横にしっかりと備わっており、同じくNFCを搭載したワイヤレスヘッドホンやワイヤレススピーカーとペアリングから接続といった便利機能はそのまま使えます。
さすがにXperia 1 Proのプロ仕様の機能は万人受けするとは言い難いところですが、その道を極める人たちにとっては非常に魅力的な機能ばかりです。
さらに、ソニーでは法人向けの窓口を設けて、法人に対する販売とサポートも充実させています。国内モデルにはない、大容量の128GBストレージや2つの通信を同時利用できるデュアルSIM仕様、そして余計なロゴやアプリの入らない純粋なソニーのスマートフォンとして、「Xperia 1 Professional Edition」を手に取ってみてはいかがでしょうか。
「Xperia 1 Professional Edition」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | ソニーモバイルコミュニケーションズ |
ディスプレー | 6.5型有機EL(21:9) |
画面解像度 | 1644×3840ドット |
サイズ | 約72×167×8.2mm |
重量 | 約178g |
CPU | Snapdragon 855 2.8GHz+2.4GHz +1.7GHz(オクタコア) |
メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部メモリー | microSDXC(最大512GB) |
OS | Android 9 |
カメラ画素数 | アウト:約1220万画素(F値1.6) +約1220万(望遠、F値2.4) +約1220万(超広角、F値2.4) /イン:約800万画素 |
DSDS | ○ |
FeliCa | × |
防水/防塵 | IPX5,8/IP6X |
バッテリー容量 | 3200mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | ブラック |
![](/img/blank.gif)
この連載の記事
-
第486回
スマホ
折りたたみなのに薄い! 高性能で薄型軽量ボディーのvivo「X Fold Pro」 -
第485回
スマホ
デザイン優秀でおサイフ対応の「Nothing Phone(2a)」が5万円以下なのは間違いなく買い! -
第484回
スマホ
ハイネケンがSNS不可な世界一退屈なケータイを発売! デジタルデトックスに最適だ! -
第483回
スマホ
カメラスマホ「nubia Z60 Ultra」は35mmカメラで歪まず撮影が楽しい -
第482回
スマホ
6万4000円の低価格折りたたみスマホ「Blackview Hero 10」は普段使いなら問題ナシで使いやすい -
第481回
スマホ
「ROG Phone 8 Pro」は性能が良いにもほどがある! 日常使いもゲーミング機能も超充実 -
第480回
スマホ
強力なAI機能を備える「Pixel 8a」、1万円の値上がりもコスパは健在 -
第479回
スマホ
祝日本上陸! ライカカメラ搭載「Xiaomi 14 Ultra」ならエモい写真が撮り放題だ -
第478回
スマホ
「Zenfone 11 Ultra」は大型化路線! それは多くのニーズを満たすスマホへの進化 -
第477回
スマホ
ゲーミングスマホの領域を超えた! カメラ性能も大幅強化のASUS「ROG Phone 8」 海外版を一足先にチェック! -
第476回
スマホ
ライカカメラらしい撮影がさらに磨かれた! 「LEITZ PHONE」が3になって再び登場 - この連載の一覧へ