●5Gの低遅延が自動運転に生きる
5Gは高速大容量、超低遅延がネットワークの長所とされている。今回の実験では、どれくらい低遅延で送信できているか具体的な数値は非開示とされていた。しかし遠隔で操縦するには問題のない遅延だったとのことだ。
ただ、ネットワーク部分での遅延はほとんどないが、映像を圧縮する際にどうしても遅延が発生してしまうという。そのためKDDIでは「映像を圧縮などせず、そのまま送ってしまうというやり方も検討の余地がある」とのことだった。
映像を圧縮せずに送る技術はすでに存在しているため、5Gの低遅延を生かす意味でも、映像を圧縮しない伝送方法も採用することもありえそうだ。
これまでの実験では時速15kmが限界だったが、今回は時速30kmで走行できる認可のもとで実験をしたという。5Gの低遅延で時速40kmでも対応できるが、安全に配慮して今回は時速30kmにとどまったという。
将来的に時速40〜50kmに対応できるようになると、かなり実用に期待が持てるようになりそうだ。
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