12月6日にソフトバンクネットワークに大規模な通信障害があり、そのネットワークを使っているMVNOの格安SIMにも影響があった。しかし、DSDV対応のSIMフリー機+複数のSIMを使うことで問題を小さくできたかもしれない。
異なるネットワークの回線を確保するのに格安SIMは有効
通信障害時には異なるネットワークを利用するSIMを持っていると安心感が高まる。今回はソフトバンク回線に障害が発生したが、別のキャリアの回線にトラブルが発生しないとも限らない。無線部分だけでなく、その上流でトラブルが起こる場合もあるため、まったく異なる無線ネットワーク、プロバイダーで揃えておくとより安心だ。
今回の通信障害によって大事な連絡がとれなかったり、経済的損失を被った人は本当にお気の毒だが、一方で世の中に完璧というものはなく、24時間365日、常に順調とは限らない。実際にソフトバンクの約款では「当社が認知した時刻から起算して24時間以上その状態が連続したときに限り、当該契約者の損害を賠償」とある。その場合に賠償される「損害」も、あくまでソフトバンクに支払う基本料や通信料だけなので、おそらくは使えなかった日数分、払い戻されたりタダになったりするだけだろう。
つまり、通信がまったくできないことによって重大な損害が見込まれるようなら、ある程度はユーザー側で対策すべきということになる。
そこで低コストなバックアップ回線と言えるのが、MVNOの格安SIMだ。データ通信のみで音声通話は不要というのなら、月1000円でお釣りがくる。非常時以外まったく使わないというのなら、月500MBまで基本料0円のnuroモバイルの「0 SIM」を契約しておくという方法もある。070/080/090番号の音声通話が必要なら「0 SIM」のオプション付きで月700円から。3GBのデータ通信量が付く一般的な格安SIMでも月1600円程度だ。
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