●分離プランは総務省の意向か
分離プランが値下げへの切り札として注目されているが、これは総務省の意向によるところが大きい。
総務省は「分離プランが導入されれば、通信料金は安くなる」と何年も主張しているのだ。
NTTドコモ吉澤社長の「値下げする」発言を受けて、世間では「他キャリアも料金値下げに追随するのではないか」という期待感も高まっている。
しかし、11月1日に決算会見を開いたKDDIの高橋誠社長は「我々は分離プランのトップランナー。すでにお客様の請求額は3割程度、下がっているというデータもある」と語っている。
KDDIでは昨年、すでに「ピタットプラン/フラットプラン」によって分離プランを導入済みだ。ピタットプランはデータ利用量に応じた料金設計となっており、使った分だけ支払えばいいようになっている。
高橋社長は「官邸からの宿題はすでに済ませた」と語り、NTTドコモの値下げには追随しない姿勢を示した。
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