RXシリーズの多彩な機能を詰め込んだ
写真が楽しめる1台
RX0はソニーのデジカメではおなじみの機能がたくさん搭載されている。たとえば特殊撮影機能の「ピクチャーエフェクト」は12種類が使用可能。カメラだけでさまざまな撮影が楽しめる。
もちろんそれだけではなく、複数枚撮影、合成して高感度撮影時のノイズを低減する「マルチショットNR」や、画像の仕上がりを調整できる「クリエイティブスタイル」、適正な明るさに補正する「Dレンジオプティマイザー」、マニュアルでフォーカスを調整する際のアシスト機能(MFアシスト、ピーキング)まで搭載しており、数え上げたらきりがない。
ソニーのRXシリーズは手軽に扱えるコンデジながらも高機能と高性能で定評があり、RX0はその思想をそのままコンパクトなボディーに凝縮している。
小さいながらも豊富な撮影モードやエフェクト系の機能はそのまま搭載されているので遊び要素は確実にRX0のほうが高い。
また、撮像素子に1型とコンパクトデジカメとしては大きめのセンサーを搭載しており、コンデジとして培われてきた画質もGoProよりもワンランク上。単純に画質重視ならRX0を選ばない理由はない。
残念なのはシャッターがワンテンポ遅いことと、最短撮影距離が約50cmと距離があること。また、35mm判換算で24mm相当というのは画角としてはちょっと狭く、アクションカメラとしての運用ではネックになる可能性が高い。
特に最短撮影距離は小さく手軽に持ち運べることもあり、被写体に近づけて撮影したくなるが、寄ると思ったよりもピントが合わない。
GoProはパンフォーカスでピントの調節機能を持たないが、レンズ前5cmくらいまでなら余裕でピントの合う。RX0は1型と大きめなセンサーを採用していることもあり、きっちりAFが動作するがピントは合わない。
その分、ピントの合う距離まで離れればシャープな写真が撮れるし、近い被写体なら背景をぼかすような演出も可能。写真を楽しみたいならRX0は面白いだろう。
なお、両機とものに静止画撮影時に有効な手ブレ補正を備えていないので、コンデジ感覚での運用には注意が必要だ。どちらも広角レンズを採用しているので手ブレの心配は少ないが注意をするに越したことはない。
次回はカシオやニコンの
“写真にこだわる”アクションカメラ
さて、ここまでGoProとRX0のみを紹介してきたが、このほかにも静止画にこだわりのあるアクションカメラ的なデジカメ、というものが存在する。カシオ計算機の「FR200」やニコンの「KeyMission」シリーズだ。次回はそれらの製品をチェックする。
この連載の記事
-
第3回
デジカメ
GoProだけじゃない! 静止画撮影でも使えるカシオ&ニコンのアクションカメラ -
第1回
デジカメ
冬レジャーカメラの決定版はGoPro「HERO 6」かソニー「RX0」か!? -
デジカメ
この冬の密かなブーム!? アクションカメラで静止画を撮る - この連載の一覧へ