最強ミラーレス一眼「α9」とお安くなった「α7II」、どっちを買うべきか!? 第2回
今、フルサイズ一眼を買うなら14万円切りのスタンダード機「α7II」が狙い目!
2017年05月29日 12時00分更新
ISO 1600でも使える! 感度別撮影サンプル
感度設定はISO 50からISO 25600までで、最高感度は最近のデジカメとしてはちょっと低いが、特殊な撮影環境でなければそうそう高い感度も必要ないだろう。
逆に、低感度がISO 50から設定可能なほうがうれしい。センサーサイズの大きくボケやすい傾向にあるα7IIではできるだけ絞りは開けて使ってみたいので、感度をより低く設定できたほうがいい。
ノイズはISO 1600あたりから出はじめてくるが、目立ってくるのはISO 3200以降。最高感度のISO 25600ではちょっとディテールへの影響が大きめだが、実用性は十分にある。画質をキープできるのはISO 1600くらいまでだろうか。
フルサイズ機ながら特殊撮影機能も完備!
撮影機能ではホワイトバランスや露出を完全にカメラ任せにしてシーン自動認識機能も持つフルオート機能「おまかせオート」をはじめ、マニュアルモードやシーンモードなども十分に備わっている。
特殊効果が得られるフィルター系の撮影モードや激しい明暗差で役立つ「HDR」機能も備わっているので、ちょっとした遊び的な撮影から本格的な撮影まで幅広く使うことができる。
ピクチャーエフェクト
上のような13種類のフィルター系エフェクトが用意されている。どれも派手さはないが普通に使って楽しめる効果だ。
Dレンジオプティマイザー
HDR
激しい明暗差を処理する機能が2つ備わっている。主に暗部側の階調を持ち上げる「Dレンジオプティマイザー」は画像編集ソフトでトーンカーブを調整する感じに近い。
HDRは複数枚撮影して合成する機能だ。Dレンジオプティマイザーはワンショットで処理が行なわれるので動きのある被写体でも問題ないが、HDRは連写した複数枚から合成するので動いている被写体には向かない。
それぞれオートでの処理と任意に強弱を設定可能になっている。ともに階調を広くする機能ではあるが、暗部のノイズが増えたり不自然な階調になる部分があったりするので注意が必要だ。
明暗差があるから単純に同機能で撮影すればいいと考えると、画質の面では低下する可能性がある。なお、HDRでの撮影ではオリジナルと合成データの両方が保存されるのでHDR結果が芳しくない場合にはオリジナルを選ぶという手もある。
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