世界最薄(?)なモバイルオフィス環境を構築してみた
さて、最新鋭の“世界最薄ガジェット”が2つも揃えば、ついでにそのほかの必要なモノすべてを薄いガジェット系の商品でまとめ上げたくなる。実現すれば、間違いなく“世界最薄系どこでもモバイルオフィス”になりそうだ。
筆者の机の周りを見渡した所、だいぶん前に買って愛用しているパナソニック製の薄型モバイルバッテリー(2420mAh、薄さ11mm)と、秋葉原のバックストリートで買った折りたたみスマホスタンド(薄さ2.8mm)を見つけた。
これらに最薄・最軽量モバイルオフィスの中心となる筆者のiPhone 7 Plus(実測薄さ7.7mm)を全部加えると、なんと全部積み重ねても薄さ約30mm少々、総重量もたった374gのウルトラ・モバイル・オフィスの完成だ。
そこで、実際に、ウィキーポケットキーボード、iPhone 7 Plus、パナソニックモバイルバッテリー、スマホスタンド、ライフリンクの5点を接続して使ってみた。
簡単なメールと、結構長い文章に追加、変更を試みてみたが、筆者にはなかなか努力が要りそうな組み合わせだった。
タイプライター文化が昔からネイティブではない日本においては、昨今のスマホユーザーならフリック入力でスマホ単体で入力するほうが快適快速なのかも知れない。
一方、長年QWERTYキーボードに馴染んだ世代にとっては、キー入力の感度やタクタイル感のなさに大いに不満が残るかもしれない。
試しに、筆者の場合、長い間使い慣れているThinkPadキーボードに交換して再度同じように入力してみたが、確実性と安心感に大きな差を感じてしまった。
そもそも、超軽量世界最薄のキーボードと普通のThinkPadキーボードを比較すること自体がナンセンスではあるが、それを思うと同時に、それでは世界最薄のウィキーポケットキーボードは、日本の誰を対象ユーザーとしたのか分からなくなってくる。
スマホ単体でのフリック入力に堪能な層ではなく、QWERTYキーボード入力による効率アップを考える層で、従来の伝統的なキーボードの特徴である、クリック感やタクタイル感を無視できるユーザー層が今の日本にいったいどのくらいいるのか筆者には見当がつかない。
米国市場はともかく、どうも筆者の世界最薄計画は早々に頓挫しそうな雰囲気になってきた。
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