ハイエンドで価格も抑えめ
ZTE「AXON 7」
これまで筆者のメインAndroid端末は「Blackberry Passport」だったのだが、そろそろ買い替えを検討していたところ、ZTEの「AXON 7」が発売されたので購入した……のだが、購入早々に不具合を発見してしまい、何度かの交換があったのち、いまではすっかり良い子ちゃんになった。このAXON 7、Snapdragon 820搭載機としては6万5000円前後(税込)という価格で、ハイスペックをキープしつつ攻めているSIMフリー端末だ。
持ちやすいが好みが分かれるデザイン
AXON 7はディスプレーに5.5型有機ELを採用しており、正面から見ると上下にあるスピーカーが存在感を主張している。ナビゲーションキーはタッチ式になっており、ディスプレー内に表示される仕様ではなく、有機ELで懸念材料となる焼き付きを回避するためのレイアウトだろう。背面を見るとラウンドフォルムがよくわかり、それに加えて本体正面の端も段階的なカーブを描いており、とても持ちやすいデザインになっている。
背面には2000万画素のアウトカメラ、LEDライト、指紋センサーが用意されている。アウトカメラについては後述するとして、指紋センサーは検出精度と反応速度がよく、指先が濡れてでもいない限り、まずロック解除に成功する。最大5つまで指紋を登録でき、指紋ごとに設定したアプリの起動も可能。
パネルは有機ELを採用しており、解像度は1440×2560ドットの515ppi。Googleのスマホ向けVRプラットフォーム「Daydream」準拠のVRゴーグル開発を宣言しているため、それに見合うものとなっている。発色は良好で見ていて気持ちいいのだが、デフォルトの設定だとやや彩度が高く、なるべくフラットがいいのであれば、ディスプレーの彩度設定からナチュラルを選ぶといい。
ディスプレーの強化ガラスは「Gorilla Glass 4」を採用しているため傷には強いのだが、約1ヵ月ほどカバーなしで使ったところ、細かい傷が入っていた。保護フィルムや強化ガラスが発売されているので、なるべく装備しておいたほうがいいだろう。
スペックについては、Snapdragon 820、メモリー4GB、内蔵ストレージ64GB、バッテリー容量3250mAhと、他のメーカーのハイエンドモデルと同等だ。また、DSDSに対応しているため、格安SIMとの組み合わせも考慮できるのだが、バンド18に対応しておらず、au網のMVNOは論外。CAはdocomo網のバンド3+バンド19のみなので、活用できるシーンはかなり限定される。
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