ひと味違うレモンサワーでした。
今宵、ゴールデン街で酔っぱらいたい
ゴールデン街は、新宿という都内随一の繁華街の片隅にあって、時間が止まったように昔ながらの趣ある飲み屋がひしめき合う不思議な空間です。
私自身も愛着がある場所なので、今年4月に火災が発生した際は胸を痛めました。ネットでも多くの人が心配の声をあげていて、今なお人々の関心を集めているんだという印象を抱きました。
今年3月、そんなゴールデン街に新しくオープンした「The OPEN BOOK」は、おいしいレモンサワーが飲めるということで評判です。
酒好きな私は、ゴールデンウィーク前に足を運んでみました。
The OPEN BOOKの戸を開けると、ちょっと意外、お客さんはスタンディングで酒を楽しんでいました。つまりは立ち飲み屋なのですね。
“ゴールデン街で立ち飲み”という言葉をきくと、いかにも中年以上のおじさんが好んで立ち寄りそうな店、というイメージがあると思います。が、このThe OPEN BOOKは、そんな印象とはちょっと違い、若者にも好まれるオシャレな雰囲気なのです。
棚にびっしりと本が敷き詰められているからでしょうか。
それはさておき、とりあえず看板メニューであるレモンサワーを頼んでみましたよ。価格は中サイズで700円でした。
おいしそうなレモンサワー。
見たところ普通のレモンサワーではありますが、つくりかたにちょっとした秘密がありました! 写真のレモンサワーの奥に映り込んでいる不思議な道具がポイントです。
ビールづくりに使用するマシンをレモンシロップづくりに応用!
カウンターに置かれている不思議な道具。レモンがたくさん入っていて、あたかもレモンマシンのように見えますよね。店内に入って真っ先に目に入ってきますよ。
この道具は、ランドルフィルターというもの。
もともとは、ビールをつくるときにホップや果実などの風味をつけるためにつくられたフィルターだそうで、The OPEN BOOKでは焼酎にレモン風味をつけるためにランドルフィルターを応用しているのです。
ランドルフィルターで抽出したレモン風味の焼酎にさらにレモンシロップを加え、炭酸水で割って仕上げます。
飲んでみると、レモンの風味が豊かで、味わいがとてもまろやか。
レモンサワーというと炭酸で「かっ」と流し込むという印象がありますが、レモンが濃密で丁寧につくられたカクテルのようにゆっくりと飲めます。後味はさっぱり。とてもおいしい。
ちなみに使用しているのは焼酎は芋ということ。レモンサワーだと一般的には麦焼酎やウォッカを使用するので、珍しいですよね。味わいをまろやかに感じるのは、芋焼酎だからというのもあるのかな、そんなことを思いました。
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