物理キーはファンクションキー的にも使える
従来の705SHの横キーピッチは約12mmだが、実測してみると、MUSASHIのキーピッチはパソコン標準キーボードと同様の19mmにほぼ近い。
実際にキー入力を筆者の周囲の何人かにやって頂いたが、よほど手の小さな人以外は大丈夫だった。
そして物理キーパッドはケータイキー入力に慣れた人だけものものではなく、キータッチ一発で、Google Mailや任意のお気に入りのアプリ、Chromeなどのブラウザーを起動させたり、一発でカメラ機能を起動し撮影モードに入ったりすることも可能な便利な役割を担っている。
筆者は、物理キーパッドの「メール/メニュー」キーでGoogle Mail、「お気に入り」キーでFacebook、「インターネット」キーでChromeの起動ができるようにカスタマイズして便利に使っている。なかなか快適だ。また「カメラ/戻る」キーはその表示通りアプリの中では一つ前の画面に「戻る」キーとして頻繁に活躍している。
「電源」キーは任意のアプリ画面から一気にホーム画面にジャンプするショートカットキーとしても使える。これらのキーとカーソルキーを組み合わせて上手く使うことで、液晶画面タッチではないMUSASHI独特の便利な使い方もできるのだ。
残念ながら筆者は、ケータイキーの入力は自他ともに認めるほど不得手。どちらかと言えば、使えるのは“QWERTYキー”オンリーのPC世代人間だ。ケータイキーをほぼ使えない筆者などがMUSASHIを発売日に買う事は極めて変態かつ自虐的だが、どうしてもこのビザールな仕様のスマホの魅力には勝てなかった。
もちろん、MUSASHIはクラシックかつノスタルジックな折りたたみケータイのヨロイを脱げば、内部は最新バリバリのスマートフォンなので、液晶画面にポップアップするQWERTYソフトキーボードも普通に快適だ。おかげでケータイキーが苦手な筆者も助かっている。
メモリー容量が少ないのでアプリ選びは慎重に
ほかにユーザーが少し注意すべき点は、ユーザーアプリやデータエリアにも使えるストレージ容量が8GB確保されているが、システムなども同じメモリーを共用し、実質的にはユーザーエリアが4GBほどしか確保できないことだ。
筆者の場合は、使っていないアプリなどを削除し、128GBまで拡張できるmicroSDをデフォルト書き込みディスクとして活用するよう設定している。そして、最終的には普段の使いたいアプリは全部導入してみたが、最終的にまだ1.5GBほどのフリースペースを確保できている。
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