周辺の猫たちはどうしているのだろう……と探してみる
さて話は現代に戻るわけだが、このあたりで猫はどうなったかなとぶらぶらしてたら、歯が半分抜けたおっさんが「よぉ、そこの屋根の上で寝てないかい」と声をかけてきた。
ここで何度か会ったことがあるおっさんで、向こうも私を覚えていたのだろう。
建物の裏手に回り、土手に少し上って高いところから目を凝らすと、青い屋根の端で気持ちよさそうにお昼寝してる2匹を発見。
工事の音がうるさく響いてもまったく意に介さず昼寝中。
ぶらぶらしてるとどこからともなく猫が顔を出す。
工事現場の柵下にある隙間に隠れてのほほんとあくびしてるヤツ
川原の雑草上の天然のベッドであくびしてるヤツ(前ページ冒頭写真)。
そして先週も掲載した、白黒のハチワレ。
どうもこのハチワレ兄弟(だか親子だか)は後ろに見える廃屋の最後の住人、いや住猫らしい。その中からひょこひょこと現われた。
そして2匹が合流し、しばらく仲良く遊んだあと。
また仲良く、工事現場へ帰っていくのであった。
何ヵ月か経ち、この河川敷がモダンできれいな川原に作り替えられたあと、ここの猫たちがどうなるかはわからないけれども、昭和の遺産は消えても猫たちはしれっとした顔で生き延びてそうな気はするのである。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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