草むらの猫やベンチの下の猫もちゃんと撮れる!
面白いのでガシガシと使ってみた。
典型的に便利なのが、草むらの奥に隠れてる猫。
猫って微妙に隠れてこっちをうかがうのだ。
これを撮ろうとするとたいてい手前の草にピントが合っちゃってうがーーっとなるのだが、フォーカスセレクトならあとから選べるのである。「ずるい」レベルの機能ですな。
公園でベンチに座ってたら猫がとことこと歩いてきて、ベンチの下に入ってしまった。でも私がベンチから動いたら猫が逃げちゃう。
そこで、モニターを開いて前かがみになってカメラだけをベンチの下に差し入れて「あとから猫にピントが合ってる写真を選べばいいや」ってんで、えいっと撮った中から、猫の顔にピントが来てたのがこちら。
なんかいぶかしげにカメラを見てる微妙な表情がいい。
前ページの冒頭写真はフォーカスセレクトモードをいちいち使わなくても普通に撮ればOKのシーンだったんだけど、今回は要、不要を問わず機能チェックを兼ねて……というかまだ操作に慣れてなくてフォーカスセレクトモードをいちいちオン/オフするのがめんどくさかっただけなのだけど、両手をちょこんと乗っけた姿がなかなかよかったので採用。
普通のコンデジとしても、画質ではハイエンド機に負けるけれども、望遠にも強いのでなかなかよいのである。
それにしても、メーカーもいろいろ考えてくれて面白い。猫撮影で使えそうな機能が出てきたらまた紹介します。
今回はFZ300で試したけど、ミラーレス機のG7やGX8の方が画質がよくてピントの合う範囲が狭い(前後がより大きくボケる)ので、もっと効果的なはず。お持ちの方はお試しを。
今後登場するパナソニックの新機種(特にハイエンド機やミラーレス機)はこの機能を標準搭載してくれると思うのでそれもまた楽しみである。
■Amazon.co.jpで購入
小さな工夫でプロ級に!デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)荻窪 圭(著)宝島社
古地図とめぐる東京歴史探訪 (ソフトバンク新書)荻窪 圭(著)ソフトバンククリエイティブ
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方荻窪 圭(著)MdN
古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド (玄光社MOOK)荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
この連載の記事
-
第872回
デジカメ
富士フイルム「X-T50」は小型・軽量で取り回しやすいから猫撮り散歩にピッタリだ -
第871回
デジカメ
渋めのレトロ調から白黒まで、富士フイルム「X-T50」は多彩なフィルムテイストで猫撮影が楽しめる -
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 - この連載の一覧へ