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ちょっと気になる! 小便利そうな周辺機器レビュー 第13回

画質がアップした360度カメラ 「THETA S」を試す!

2015年09月22日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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実際にいろいろ撮影してみた!

 THETA Sは、THETA m15同様にシャッターボタンを押すだけで撮影OKのオートモードのほか、ISO優先、シャッター速度優先に加えて、マニュアルモードが用意されている。

 また長時間露光にもマニュアル時は対応しており、設定可能なシャッター速度は1/6400~60秒とシーンへの対応力を増す形になった。

 感度設定についてはISO 100~1600。静止画と動画、ライブストリーミングで共通しており、THETA m15は動画時ISO 400までだったことを考えると、暗所により強くなったといえるだろう。

 なお、実用ISOはいくつかデータを撮ってみたところ、ISO 400。視聴環境によってはISO 800も許せるだろう。

画像クリックで全天球イメージが見られます

 上はシャッター速度25秒、ISO 100で撮影してみたもの。夜景の撮影が捗りそうな気配だ。また東京都下でも星を拾っているため、野辺山付近で遊ぶと楽しそうな予感しかしない。

 なお、撮影時は6m離れたところでシャッターを切り、THETA S周辺をてくてくと速めに歩くことで、筆者が露光するのを回避している

画像クリックで全天球イメージが見られます

 上記撮影スポットよりも光害の少ない場所でのテスト。さらに星が明瞭になった。専用アプリでインターバル撮影もできるため、楽しい動画も作れそうだ。またスマホのLEDライトをぐるぐる回して遊んでみた。シャッター速度25秒、ISO 100。

画像クリックで全天球イメージが見られます

 オートで撮影したもの。薄暗さに定評のあるTGS会場でもけっこうイイ感じに撮影できている。

画像クリックで全天球イメージが見られます

 建築物撮影にいいかもなぁと思ってのテスト。なるべくISO 100にしやすくなったので、とてもいい

画像クリックで全天球イメージが見られます

 こちらは動画のテスト。1080pか720pから選べる。薄暗いところよりは、屋外での運用に適する印象。またライブストリーミング時のソースとしての画質は、これに近いものになるハズ。なお一脚に本体をマウントして、高さ1.2mほどからのものになる

 上の3枚はインポートした画像データ(クリックで原寸拡大)。専用アプリ「THETA S」にライブラリから読み込ませると、全天周表示できるため、確認用として掲載した。

 上の動画はYouTubeに掲載したものだ。

撮影アプリがプレビュー表示に対応!
撮影結果がなんとなくわかるように

 専用アプリ「THETA S」を見てみると、プレビューに対応したことで、およその撮影結果をあらかじめ知ることができるようになった。

 特にホワイトバランスを変更した場合の変化がよくわかるため、撮影時の参考になるのほか、露出補正やDR補正といった機能の結果も反映される。

 またプレビューはパノラマと全画面の2つがあり、安定性を取るとパノラマになる。全画面は電波強度の高い状況下でのみがいいだろう。

 Wi-Fi接続距離については、パノラマの場合、7~8mまで安定、全画面は5m付近から不安定になった。またプレビューはオフにもできるため、環境次第で使い分けていく必要がある。

プレビューをパノラマで表示した状態。また画面中央でシャッター、画面下部で設定といった操作体系だ

プレビューをパノラマで表示した状態。また画面中央でシャッター、画面下部で設定といった操作体系だ

プレビューを全画面にした場合。シャッターボタンは画面下部に移動する

プレビューを全画面にした場合。シャッターボタンは画面下部に移動する

詳細な設定はスクリーンショットの通り。天候と時間が許せば、インターバル撮影で遊びたかったところ

詳細な設定はスクリーンショットの通り。天候と時間が許せば、インターバル撮影で遊びたかったところ

飛び道具としての利便性にしっかり撮影できる力も加わった

 さくっと360度全天周撮影できる操作感そのままにペーススペックを強化したものが、THETA Sといえる。

 すでにTHETA m15を持っており、ぴょんっと撮影する程度であれば考える必要性は低いが、VRに活用してみたり、みっちりと撮影してみたりしたいのであれば、十分検討に値する仕上がりだといえる。

 発売は10月下旬と少し先だが、9~10月はなにかと新製品の多いシーズン。それでも魅力的な製品だ。気になった人はさくっと予約してしまっていいだろう。

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