ビッグローブは、モバイル通信サービス「BIGLOBE SIM」のサービス強化を行なうと発表した。「BIGLOBE SIM」の月額料金の値下げ、家族でパケットを分け合えるサービス、最大1万円のキャッシュバックを行なう。また、「BIGLOBE でんわ 通話パック」を提供することで、通信費を大幅に節約できるようにする。スマホの不通期間をほとんど発生させずに番号ポータビリティ(MNP)が可能となる「らくらく乗り換え SIM」、「BIGLOBE SIM」を体感できるスポットの全国設置なども発表された。
発表会では、ビッグローブ 執行役員 モバイル事業部長 海老原三樹氏が登壇した。海老原氏は、格安SIM・格安スマホ(MVNO)市場は2015年度は326万回線まで拡大したが、国内モバイル市場全体の2%に満たない点を指摘。格安SIMだけでは市場の牽引は難しく、ユーザーに、キャリアスマホのSIMを変えてもらうことがMVNO市場拡大のカギになるとした。スマホは、2012年頃から毎年約3000万台出荷されているうえ、2015年5月からのSIMロック解除により、大きなポテンシャルを秘めている。
しかし、一般的な消費者にとっては料金・サービスに対する不安、サポート・通信品質への不安が大きく、格安SIM・格安スマホへの移行が進んでいない。ビッグローブは、これら不安要素を払拭するため、「おトクにスタートSIM」「BIGLOBEでんわ 通話パック」「らくらく乗り換えSIM」「お申し込み安心ナビ」といった4つの提案を展開するとした。
また海老原氏は、2017年度に100万回線を達成したいと明言。Apple MusicやGoogle Play Musicなどの音楽サービス、NetflixやdTVをはじめとする映像サービスの増加・普及とともに、大容量通信のニーズが顕在化すると予測しており、ビッグローブはこれに応えるサービスを提供したいと明かしていた。