安全運転なら保険料が安くなる
写真:Alan Cleaver
「アクサダイレクトと業務・資本提携して、ペイ・ハウ・ユー・ドライブ型に代表される新しい保険商品を開発してます」と北川代表。
つまり、いつも安全のていねいな運転と、速度超過ギリギリで急ブレーキばっかりの荒い運転で、保険料金にガラッと差をつけようという話。先般、ソニー損保やあいおいニッセイ同和損保などが導入している走行連動型の商品と同等の商品だ。
スマートドライブではそのほか、事故のとき保険会社にすぐ連絡が行くようにしたり、運転状況によって中古車価格の参考価格がわかったり、デバイスとスマートフォンの合わせ技で、運転手にとって得なサービスを展開する予定だという。
「海外では(デバイス同士の)すれちがい通信を使った『自動車鬼ごっこ』というのも流行っています」
そうした消費者向けのサービスがある一方、タクシー業界や運送事業者など、企業向けのサービス展開も考えられている。
「運行管理、勤怠管理、ロジスティクスの最適化……そういった取り組みを、現在インテルと協業してやっています」
インテルが協業先なのは、デバイスにインテル製のチップを採用予定であるため。チップからクラウドまで一気通貫で設計することで、データ送受信のムダを省きたいという思いがあるそうだ。
しかし、いま自動車のデータビジネスは、グーグル、トヨタ、テスラなど大企業がしのぎを削る“大国同士”の戦争でもある。
わざわざスタートアップが裸で戦場に飛びこむのはなぜなのか。
編集部から:より正確な表現となるようにスマートドライブと協業先との取り組みについて修正しました。(2015年9月21日)
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