富士通エレクトロニクスは8月10日、特定小電力無線を用いた無線センサーネットワークを構築できるシステムを開発したと発表した。「無線センサーネットワーク評価キット」として8月末より提供を開始する。
富士通が開発したスマートネットワーク技術「FUJITSU Intelligent Society Solution WisReed」を用いた特定小電力モジュール。920MHz無線で通信を行ない、評価キットはゲートウェイノード1台とセンサーノード4台の5台で構成される。
センサーノードは5Vで動作、各種センサーの接続端子/パソコンインターフェースを持つ。サイズは幅35×厚み2×奥行き60mm。WisReed通信はゲートウェイ1台で1000以上(用途や通信メディアにより異なる)のノードを扱え、ネットワークは自律的に構築される。また、機器やネットワークの障害やトラフィック増大時には自動的に自動的にノードが他の経路を選択して通信を修復・維持するなど、導入や運用コストを大幅に削減できる。
すで富士通では農業生産法人4社と共同研究を進めて、330ヘクタールの水田を対象とした水田センサーで実証実験を進めている。キットにはゲートウェイ/ノードの5台のほか、アンテナ、電池ボックス、センサーインターフェースケーブルのほか、ネットワーク経路表示用ソフトウェアが付属する。価格は17万7120円。