富士通は4月9日、モビリティサービスを提供するベンチャー企業「Global Mobility Service」(GMS)と共に、フィリピン共和国でのICTを活用した電動三輪タクシーの普及に向けて、サービス拡充のための実証を開始したと発表した。
GMSはこれまで、遠隔車両制御システムや課金認証システム、盗難抑止システムなど独自のセンシング技術とICT技術を活用した電動三輪タクシーにおいて、2014年9月から2015年1月にかけてフィリピンのマニラ首都圏(メトロ・マニラ)で実証実験を実施。今春から実サービスの運用を予定している。
今回は、GMSのシステム、富士通の位置情報活用クラウドサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution SPATIOWL(フジツウ インテリジェント ソサエティ ソリューション スペーシオウル)」(SPATIOWL)を連携。
バッテリーの残量と消耗の状況から走行可能距離を導き出す機能や給電スポットまで誘導するサービス、電力消費量の少ないルートを案内するサービスなどを可能とする実証実験を、2015年秋よりマニラ首都圏で行なう。その後、GMSが今春から運用しているサービスにこれらの機能を拡充させ、2016年度中にフィリピンで展開していくという。