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オンプレミスの仮想サーバーをクラウド上に複製、障害時にはDRサイト立ち上げ

ニフティ、VMware環境のクラウドDRサービスを月額制で提供

2015年04月02日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ニフティは4月1日、「ニフティクラウド」サービスにおいて、災害復旧(DR)に特化した「ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technology」の申込み受付を開始した。オンプレミスのVMware仮想サーバーをクラウドにレプリケーション/コールドスタンバイし、障害発生時にはクラウド側環境をDRサイトとして活用できる。

 同サービスは、ブイエムウェアの「VMware vCloud Air Disaster Recovery」を、ニフティクラウド環境で提供するもの。オンプレミスのVMware vSphere環境で稼働している仮想サーバーを、SSL-VPNなどの回線を通じて定期的にクラウドへレプリケーションしておき、オンプレミス側で障害が発生した際には、クラウド側で仮想サーバーを立ち上げてフェイルオーバーする仕組み。

「ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technology」の概要。レプリケーション設定はクリックだけで簡単にできる

オンプレミス環境の障害発生時には、クラウド側でコールドスタンバイしている仮想サーバーを起動する。なお今後、フェイルバック機能も追加予定

 仮想サーバーのレプリケーション間隔は、15分~24時間の範囲で任意に指定できる。また、顧客側からクラウドにアクセスできない場合には、サポート窓口への電話指示によりスタッフが仮想サーバー起動を代行する。

 初期費用は無料で、レプリケーション費用は仮想サーバー単位で月額が定められている。仮想サーバーのストレージが100GBまでならば5000円/月、500GBが2万円/月、1TBが3万8000円/月(いずれも税抜、ネットワーク転送量を含む)。

 またフェイルオーバー実行時には、1回につき2万円(仮想サーバー単位)の料金が発生する。フェイルオーバー時のネットワーク料金は、ニフティクラウドの利用料金に準じる。なお、フェイルオーバーを実行するためには、ニフティクラウドの「プライベートLAN」と、「VPNゲートウェイ」または「ダイレクトポート」を利用する必要がある。

 ニフティでは、同サービスは仮想サーバーのバックアップ/リストアにも利用できる(フェイルオーバーを使用しない)と説明している。また今後、オンプレミス環境へのフェイルバック機能や、クラウド移行をより容易にするインポート機能などの提供も予定している。

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