ライカ ジオシステムズは3月31日、対象物との距離だけではなく、対象物の3D座標を計測できる世界初のレーザー距離計「Leica DISTO S910」を4月下旬より発売すると発表した。
レーザーが当たった部分までの直線距離を計測する距離計は土木・建築を初めとしたさまざまな分野で利用されているが、Leica DISTO S910は傾斜角や斜距離から3D座標の計測・記録可能。2点間距離や面積などを計算できる。
本体はタッチパネル式カラー液晶を搭載、カメラも内蔵しており、撮影した建物などの画像のポイントをタッチして計測、距離・面積の計算をすべて本体内で行える。さらにWLAN、USB、Bluetooth接続でタブレットやノートパソコンに接続し、ほか、3D CADフォーマットであるDXFファイルの出力も可能。無償の接続ソフト(Windows、Android、iOS)が提供される。
測定距離は最大300m、精度は10mあたり±0.1mm、DXFは1ファイルあたり30点で20ファイルまで作成できる。USBから充電する内蔵リチウムイオン充電池で動作し、約4000回測定可能。本体サイズは幅61×奥行き164×厚み32mm、重量290g。市場想定価格は27万円~29万円。