今、買うべき春デジギア 2015 第6回
ASCII.jp編集部 ドロイドさんが「モバイルルーター」をオススメ
今後も使い放題 今オススメのルーターはWiMAX 2+の「W01」だ!
2015年03月25日 11時00分更新
連日発表会取材にいそしむASCII.jpの記者はもちろんのこと、出先でノートPCを使って仕事をする人にとって必要なのがモバイルルーターだ。どのサービスが快適で使い勝手がいいのかは、結構状況が変わるので常に頭を悩ませられる。
筆者は最近まで数年にわたってノートPC内蔵WiMAX(+機器追加オプションでルーターも)を活用してきたのだが、ついにWiMAX 2+に乗り換えを決意した。
その理由は今春以降、WiMAX 2+が従来の下り最大110Mbpsから下り最大220Mbpsに倍速化するうえ、周波数の切り替えでWiMAXが低速化するためだ。また、詳しくは後述するが、WiMAX 2+の月間通信量の上限無しが(若干の注意書きもありつつ)、継続したことも大きい。
というわけで入手したのが、下り最大220Mbps対応のモバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W01」である。ところが実は、このW01を買えばどこでも2倍速い! というわけではなかったりもする。また、下り最大220Mbps対応のモバイルルーターにはもう1機種、「Speed Wi-Fi NEXT WX01」もあり、それぞれ倍速化に用いられている技術や対応エリアが違う。
詳しい技術的な背景はこちらの記事でチェックいただきたいのだが、ぶっちゃけWiMAX 2+なら、どっちにしても十分に早いので、通信速度テストの数値が一番重要! という人でなければ問題ないんじゃないかなと。倍速化したから、今が買いのタイミング! と書いたばかりなのに矛盾してはいるものの、実際に下り最大110Mbpsのエリアで使っても20~50Mbpsくらいは出ることが多いのだ。
それよりもWX01ではなく、W01を選んだ最大の理由は、au「4G LTE」への対応の有無である。au「4G LTE」を利用するにはオプション料金(月1005円、税抜)が必要になる。しかし、人口カバー率99%超のau「4G LTE」に対応することで、いざというときにはほぼ全国で使える点はやっぱり心強い。
通信量の問題についても、上位プランの「UQ Flatツープラス ギガ放題」(月4380円、税抜)であれば、月単位での上限はなし。直近3日で3GB以上の通信をした場合は通信制御の可能性がある……とはいっても、通信制御があった場合でも、700kbps程度で通信できるというし、この程度に通信できればメールの読み書きは問題ないはず。
そもそも3日で3GB以上という通信量は出先では動画を見ない自分には十分過ぎるという感想だ。実際につい最近も、丸一日、外出先でひたすらメールを送受信して、延々ウェブを見て、記事用の写真をサーバーに上げまくって、相当使った? と思ったのだが、その日でも通信量は1GB弱だった。
春の新生活という意味では、自宅の固定回線代わりという使い道も考えられる。ネット動画をバリバリ見るというのなら、やっぱり光回線を導入するのがベターだが、そうでないユーザーなら、大きな問題は発生しないはず。有線LANに繋がるクレードルのセットもプラス3000円ほどで入手できる。
WiMAX 2+はそれなりの料金がかかるので、外出先でデータ通信が必要という人でも、まずはスマホのテザリングで試してみたらとアドバイスすることが多い。しかし、単体のモバイルルーターにはテザリングにはない便利さがある(バッテリーの問題とか)。そして今からモバイルルーターを導入するなら、オススメはこのW01だ!
ドロイドさん
アスキースマホ総研の裏ボスにして、ASCII.jpのスマホ班リーダー。自費で常に多数のスマホやルーターなどを契約。買い物で損をしたくない、お金を払うなら金額以上の価値が得られないと許せないと言いながら、なんだかんだでお金を使いまくっているが、そこは当人の中ではあまり矛盾がないようである。
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