225Mbpsはじまってないのか? というぐらいドコモ大健闘!
さて、いよいよ速度測定だが、正式開始前にそっと225Mbpsがサービスインされている可能性もある。念のため225Mbps対応エリア以外で速度測定を行なった。測定したのは午後の都心部の公園、夕方の秋葉原、早朝の郊外の住宅地の3ヵ所。
秋葉原は駅の南側が225Mbps対応予定エリア(詳しくはこちら)のため、北側で測定した。今回のそれぞれの測定場所はドコモのPREMIUM 4G体験スポットとなっているドコモショップとも離れている。
結果を見ると、速度面でドコモ契約の勝利。格安SIMよりも料金が高いだけあって特に早朝の住宅地は225Mbps始まってる? と思いたくなるほど高速な67Mbpsという速度が出た。
早朝の測定以外でも全体的にドコモが速い。特筆したいのは今回試用したIIJmio、BIGLOBEは速度測定サイトによって速度にムラができることがあるが、ドコモはそういうことがなく、まんべんなく速い。
いつも好成績が評判の格安SIMのIIJmioであっても、夕方の秋葉原の測定結果では、たまにウェブ閲覧が遅くなったり、データの流れの相性の悪いウェブサイトもあることがわかる。
つまり、今回のドコモの好成績からすれば、下り最大225Mbpsのサービスが開始された後に、非常に期待できそう、ということになる。
格安SIMにも225Mbps対応の時代は来るか? 恩恵はあるか?
過去、ドコモのLTEの最高速度が増速するにつれ、MVNOのデータ通信サービスである格安SIMの最高速度も連動して増速されてきた経緯がある。現在は下り最大150Mbpsだが、過去は100Mbpsだったり75Mbpsだったからだ。
しかし、今回は増速は2つの周波数帯を束ねて使う方法で速度アップを狙うという、今までにない方法だけに格安SIM側の増速対応も今までと違う可能性もある。
また、増速に対応する端末が、現在のところのモバイルルーターの2機種のみで、しかも発売されているのは1機種という状況。
そしてエリアもスポット的に開始されるという程度。これでは225Mbpsのサービスを受けられるのは限定的なので、格安SIMの225Mbps対応は少し時間がかかるだろう。
そして、今回の調査でもわかったとおり、格安SIMの実効速度がドコモ契約のSIMに比べて劣っていることも気になる。いくらLTEの無線区間が速くてもそのインターネット側に向けた上流回線も見合った容量がないと意味がない。
結論としては、ドコモ契約のデータ回線の信頼性や安定性は揺るぎないものだが、格安SIMの速度で不自由を感じてないのであれば、無理してドコモの225Mbpsに乗り換える必要もないということ。
IIJmioもBIGLOBEも極めて実用的でコストパフォーマンスが高く、不自由なく使い続けられそうだからだ。
(次ページへ続く、「家族でパケットをシェアすればドコモ契約は272円から」)
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