統合型インフラを提供するVCEテクノロジー・ソリューションズは、VBlockシステムの新製品とテクノロジーを発表した。統合型インフラとしての迅速性をキープしつつ、拡張性を重視した新テクノロジーや製品を投入した。
統合型インフラの先駆者は拡張性のフェーズへ
VCEのVBlockはサーバー、ストレージ、ネットワークなどの統合型インフラ製品のはしり。工場において統合やテスト、検証などを済ませてあるため、ユーザーは迅速にアプリケーションを展開できる。また、コンポーネントレベルでのアップデートが可能なほか、サポートも一元化されるため、運用管理のメリットも大きい。なお、EMCとシスコとの合弁会社として設立されたVCEだが、昨年EMCグループがシスコの株を買い取り、傘下に収めている。
発表会では、VCE アジアパシフィックジャパン 新規市場開発担当 マネージングディレクター アンソニー・エルベィ氏が新製品やテクノロジーの概要を説明した。
今回発表されたのは4つの製品とテクノロジーになる。まず新ファミリとなる「VCE VxBlockシステム」は、より柔軟性を高めた統合型インフラ製品で、VMware NSXとCisco ACIなどのSDNに対応する。
また、スケールアウト・スケールアップの拡張を可能にする「Vscaleアーキテクチャ」も発表された。VblockとVxBlockなど複数の統合型システム、コンピュート、ストレージ単位で追加することで、システムを拡張できる。統合管理ソフトの最新版「VCE Vision Intelligent Operations 3.0」も発表され、外部システムやVScaleアーキテクチャの一部となっているシステムも含めた集中管理が可能になった。
さらに発表済みのVCEテクノロジーエクスティンションについても説明された。VCEテクノロジーエクスティンションは事前構成済みのVblockに検証済みのハードウェア拡張を可能にする機能。現在はEMC IsilonとCisco UCS向けのエクステンションが用意されており、Vblockの容量や性能を拡張できるという。