セキュリティー上の問題を持つということで、海外を中心に問題視されていた「Superfish」について、米国でレノボが見解を示した。Superfishはアドウェアの一種で、2014年9月から2015年2月の期間に全世界で出荷されたレノボ製パソコンにプレインストールされていた。
国内向けを含む、YOGA、Flex、Miix、Lenovoの各ブランドの製品が対象。ただしビジネス向けのThinkPadシリーズは含まれない。
レノボはSuperfishに対してユーザーがセキュリティー上の不安を感じていることを理由に、Superfishのプレインストールを停止し、今後もプリインストールすることはないとしている。
なお、レノボ・ジャパン広報によると「この件に対してユーザーから具体的な被害の報告を受けたことは現時点でなく、実際に使用しているユーザーの評判やユーザーエクスペリエンスの向上という観点から提供を取りやめた」としている。
Superfishはウェブサーバーとブラウザーが通信する際、その間に割り込んで、広告などを挿入する機能を持つアドウェア。つくりもずさんで、悪用される危険性があると問題視されていた。
レノボでは既存ユーザーに対しても、すでにSuperfishが通信するサーバー側の設定を変更することで、Superfishが動作しないようにしているという。
レノボが発表した対象モデル(国内未発売モデルを含む):
G シリーズ:G410, G510, G710, G40-70, G50-70, G40-30, G50-30, G40-45, G50-45、U シリーズ:U330P, U430P, U330Touch, U430Touch, U530Touch、Y シリーズ:Y430P, Y40-70, Y50-70、Zシリーズ:Z40-75, Z50-75, Z40-70, Z50-70、Sシリーズ:S310, S410, S40-70, S415, S415Touch, S20-30, S20-30Touch、Flexシリーズ:Flex2 14D, Flex2 15D, Flex2 14, Flex2 15, Flex2 14(BTM), Flex2 15(BTM), Flex 10、MIIXシリーズ:MIIX2-8, MIIX2-10, MIIX2-11、YOGAシリーズ:YOGA2Pro-13, YOGA2-13, YOGA2-11BTM, YOGA2-11HSW、Eシリーズ:E10-30