PCのキャプチャー画面を電子ノートに保存
その逆の操作、つまりPCの画面を電子ノートに送るのも同様にとても簡単だ。例えば、PC上で「ココドリ」専用ソフトを使ってエリア指定してキャプチャーする。今回はウェブページ上に表示されている地図情報などをキャプチャーした。
ココドリ専用ソフトがキャプチャーした時点で、その画像は同じく「電子ノート共有フォルダ」に出力される。あとは、電子ノート側のユーティリティで画像取り込みを行なえば、PCの画面上で切り取ったどんな画面でも電子ノートで見ることができるようになる。
もちろんその画像の上にメッセージや注釈などを記述することも可能だ。しかし、あまり大きなエリアや、色数の多い画面コンテンツなどは変換後実用に耐えないほどのコントラストになったり、人間の目で見るには細かすぎるくらいまで縮小されてしまうことがある。
何度かやっている内にきれいに変換できる/できないのコツがわかってくるので数多く試してみることだ。
筆記とファイリングのデジタライズがメインだが
ネットサービス連携も期待したい!
電子ノートの発売当初、筆者には初代のWG-N10の向かう方向性が見えなかったが、2年経った今、その方向性がぼんやりと筆者にも理解できるようになってきた。
シャープの「電子ノート」は、今やノスタルジックなアイテムとなったシステムノートの筆記という部分とファイリングという概念部分だけをデジタライズした商品のようだ。
世の中に存在するほぼすべてのIT系ガジェット商品が、我も我もとスマホやタブレットとワイヤレス連携することをウリにしているのが現代の姿だ。
もはやPCとUSBケーブル接続することで周辺機器を含めた連携処理を考える人は極めて少数派だ。機器の連携に関して、今もなお“ザウルス時代”を生きているWG-N20のかたくなな姿勢には驚きを通り越して一種の新鮮さを感じてしまう。(^_^;)
しかし、ソニーのデジタルペーパーとシャープの電子ノートの両方のユーザーとして、ソニーのデジタルペーパーの品質は今のまま、価格は半額以下、そしてシャープのお絵かきのカジュアルさを備えた商品か……あるいは、シャープのWG-N20をベースにして、価格は3倍になっても、画面の大きさは最低でもA5版サイズ、電子ペーパーテクノロジーの採用、スマホのUSBテザリングによるクラウドシンク機能を搭載した次世代電子ノートに期待したい。「帯に短し襷に長し」とは、本当に昔の人は表現力が豊かだ。
今回の衝動買い
アイテム:シャープ WG-N20-B
価格:ヨドバシ・ドット・コムにて9690円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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