コンパクトなスピードライトi40をはじめとして、マシンガンストロボMG8000などを展開するニッシンデジタル。CP+2015をまえに、発表されたスピードライトDi700AとコマンダーAir1を見て、気になった人もいるのではないだろうか。
このふたつの製品セット運用が前提で、オフカメラ状態でのストロボ撮影を簡単に可能にするものだ。また後日掲載のインタビューでも触れるが、ニッシンとしてはエントリー向けとしており、価格帯はAir1+Di700Aキットで、税込29,700円と安価。少ない予算でもちゃんと写真を楽しめる配慮が光っている。
Di700AとAir1は、NAS(Nissin Air System)という2.4GHz帯を使用しており、さらにワイヤレスでのTTLにも対応している。赤外線を使用した場合のワイヤレスととは異なり、環境光や構造体による影響を受けにくいのが特長といえるだろう。後述するが、設定も楽である。
まずはキヤノン用とニコン用が発売され、それ以降にソニー用も登場する。ポイントとしては、Di700Aの制御は、マウントが異なっていてもAir1から制御可能というところ。ニッシンとしては、メインのマウントとサブのマウントが異なるユーザーが増えているためとのことで、あとからサブのマウントに合ったAir1を購入すればOK。またTTLを使用しないのであれば、異なるマウント間でもマニュアル動作のみとなるが、流用可能だ。
コマンダーAir1は、A〜Cの3つのグループを管理可能で、それぞれ7台、合計21台のDi700Aを制御できる。上記のようにマウントを問わずペアリング可能なので、みんなで持ち寄って遊ぶといったこともできるわけだ。なお取材時にはα99にキヤノン用Air1を付けてみたが、ちゃんと動作していた。(マルチインターフェースシューの構造的に、直付けは端子部分が不安なので、変換アダプター経由が無難だとは思うが)
シンプルで明快な操作パネル
Air1の操作パネル。とてもシンプルになっており、TTLとマニュアル、ズームを調整するだけ。またTTLの調光ではグループごとだけでなく、グループ全体を比例して調整する機能もある。刻みが大雑把であるが、そこはエントリー用として割り切る部分だ。
この3枚の写真でも伝わっているはずだが、従来のスピードライトに比べて設定はひどく楽。暗かったら上げる、明るすぎだったら下げるに終止する。モデル・姫乃たまさんが、即理解していたあたりで、ニッシンが持つ本製品へのメッセージがわかるハズだ
オフカメラとは?
カメラ本体から離れた場所に、スピードライトやストロボを設置すること。