国内ではまだまだ多くのユーザーが利用しているフィチャーフォン(ガラケー)。auにも「GRATINA」「MARVERA」といったモデルがあり、新製品も発表されている。
一方でプラットフォームの進化が難しくなり、ウェブを見るには性能が不足気味だったり、新サービスへの対応もサービス事業者側があまり力を入れなくなりつつある。
そんな状況で登場したのが、シャープ製のau「AQUOS K SHF31」だ。CPUはクアッドコアのSnapdragon 400で、4G LTEに対応、Android 4.4を搭載するなど、ベースは完全にスマホである。しかし、外観はフィーチャーフォンそのものだ。
操作感についても、カーソルキーでメニューを操作して、真ん中のキーで実行するなど完全にフィーチャーフォンの世界。ディスプレーはタッチパネル非対応であることも含めて、過去にあった折りたたみ型筐体のAndroidスマホとはまったく別物である。
端末を開発したシャープの話を聞いても、当時の折りたたみ型Androidスマホの課題を踏まえてのAQUOS Kということがうかがえる。たとえばタッチパネルを採用しないのは、折りたたみ型の小型画面ではそもそも操作しづらかったうえ、タッチパネルの存在はバッテリー消費に影響することが大きいようだ(搭載しないことでバッテリー駆動時間が延びる)。
スマホをベースにしているだけに、ウェブの表示などはフィーチャーフォンと比べて圧倒的にスムーズ。なお、アプリの追加はGoogle Playには対応しておらず、auスマートパスからAQUOS Kに対応したものをインストールする形だ。
一方でこれまでのフィーチャーフォンの世界を支えてきたEZwebやBREWアプリなどは動作しない。それ自体は残念に思う人も多いだろうが、ケータイ用サイト/アプリのサポートを終了するサービスが出始めているのも現実で仕方ないところだろう。
テザリングにも対応し、タブレットとの2台持ちにも最適なAQUOS K。カラバリはレッド、ホワイト、ブラックの3色で、発売は2月下旬を予定している。
「AQUOS K SHF31」の主なスペック | |
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メーカー | シャープ |
ディスプレー | 3.4型液晶 |
画面解像度 | 540×960ドット |
サイズ | 約52×113×17mm |
重量 | 約124g |
CPU | 1.2GHz(クアッドコア) |
内蔵メモリー | 1GB |
内蔵ストレージ | 8GB |
外部メモリー | microSDHC(最大32GB) |
OS | Android 4.4 |
最大通信速度 | 下り最大150Mbps |
キャリアアグリゲーション | × |
WiMAX 2+ | × |
VoLTE | × |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
テザリング | ○(最大10台) |
国際ローミング | GSM/W-CDMA |
カメラ画素数 | リア:約1310万画素CMOS |
バッテリー容量 | 1410mAh |
FeliCa | ○ |
ワンセグ | ○ |
フルセグ | × |
赤外線通信 | ○ |
防水/防塵 | ○/× |
卓上ホルダー | ○ |
SIM形状 | nanoSIM |
連続待受時間(3G/LTE) | 約610時間/約470時間 |
連続通話時間(3G) | 約620分 |
カラバリ | レッド、ホワイト、ブラック |
発売時期 | 2月下旬 |