道行く人300人に、タブレット端末を実際にさわって評価してもらいました
「iPad」が高評価だが「TransBook」もNo.1 多様化したユーザーが望むのはどれか?
2014年12月03日 19時00分更新
いま、最も評価されているタブレット端末はどれ?
2014年の年間出荷台数は900万台を超えるとも予想される(IDC調べ)タブレット端末。やはり「iPad mini 2」や「iPad Air」が売れていて、また評価も高いことは、各種ランキング等からも明らかだ。
けれども、スマートフォンと同様OS別の出荷数ではAndroidが上回っていたり、満足度ではiPadを超える端末もあるなど、必ずしもiPadだけが、というわけではない。
では、いまユーザーから本当に評価されているタブレット端末は、いったいどれなのか?
ブランドやイメージに囚われず、ハードウェアの質感やユーザーインターフェイス設計、アプリの作り込みなど、製品そのものを予断なく評価してもらうために、角川アスキー総合研究所では今回、メーカー名、ブランド、端末名を隠したかたち(ブラインドテスト)で、一般の人たちにタブレット端末を評価してもらう調査を実施した。
具体的には、新宿・渋谷の歩行者300名にご協力をお願いし、付近の会場でiOS、Android、Windowsの各OSを搭載したタブレット端末(メーカー名、ブランド、端末名を伏せた状態)を実際に複数機種操作してみて、その魅力を5段階の魅力度(とても欲しい、欲しい、ふつう、あまり欲しくない、欲しくないという評価を数値化したもの)で表してもらった。その結果は、以下の図のようになった。
まず、何の説明もなく実機をさわってもらった段階(上の図の左側)では、「iPad Air」および「iPad mini 2」の魅力度が、他の機種よりも顕著に高くなった。
- 「iPad Air」の評価コメント
- 【30代前半女性】初心者にも分かりやすいインターフェイス。反応がよくサクサク動く。
- 【40代後半女性】操作が簡単で使いやすかった。軽くてコンパクト、女性用バッグに収まるかなと。
- 「iPad mini 2」の評価コメント
- 【30代前半女性】画面が見やすく、操作しやすかった。音も響きがよく聞き心地がよかった。
- 【50代前半女性】私にとって手軽に持ち出せる最大の大きさ・重さで、見やすいし動作が早い!
など、使い勝手や画面の見やすさで評価されていることがわかる。
ブランドやロゴマークを隠しても、画面を見ればiPadだと、わかる人にはすぐにわかるということもあるだろう。だが、個々の評価コメントからみて、必ずしもブランドに引きずられたわけではなく、製品そのものの魅力が評価につながっていると言える。
次に、SDカードが入る/入らない、Micro USBケーブルがつながる/つながらない、さらには付属のキーボードがあって、それを装着できる機種があること等、拡張性について参加者に説明した後に、改めて魅力度を評価してもらった。
その結果(上の図の右側)は、ASUSの「TransBook T100TA」およびAcerの「Aspire Switch 10」の評価が、iPadを上回った。
- 「TransBook T100TA」の評価コメント
- 【20代前半女性】動画がとても見やすかった。キーボードがあって使いやすいと思った。
- 【30代前半女性】サイズがコンパクトで、持ち歩きに良さそう。画面もキレイで見やすかった。
- 【50代前半男性】タッチだけでなくキーボードが使える、パソコンの延長的な感覚が良い。
- 「Aspire Switch 10」の評価コメント
- 【20代前半男性】キーボードが付いていて操作性に一番優れていると感じたほか、周辺機器等との接続に関しても、他に比べて一番充実しているから。
- 【40代前半男性】脱着式キーボードの使い勝手がよさそうなのと、Windowsを使い慣れているから。動画再生もスムーズでストレスがない
- 【40代後半/男性】使い方を理解できれば、なかなか面白いと思いました。パワフルで速くてキビキビしていて、音もいいです。
これらの端末にはキーボードが装着できること、それによってノートパソコンのような使い方も可能なことなど、「使い方を理解できれば、なかなか面白い」という評価を得た。もちろん、microSDカードスロットがあるとか、Micro USBケーブルを直接つなげられるとかいった部分も、評価を押し上げている。