iPhone、GALAXY、ZenFoneと日本のスマホ市場は海外と直結する傾向が強まっているが、シャープ、富士通、京セラといった日本メーカーはまだまだ元気。というわけで、その3社のスマホを集めて全4回にわたって比較していく。グローバルで人気のスマホと違って、日本人にはより使いやすいのではないか? 詳しく見ていく。
独自の機能をいろいろ搭載している3機種だが
肝心のスペックは?
今回の比較はドコモから2機種で、「AQUOS ZETA SH-01G」「ARROWS NX F-02G」。もう1機種はワイモバイル「DIGNO T 302KC」だ。この3機種についての概要は以下の通り。
●ドコモ「AQUOS ZETA SH-01G」
狭額縁のEDGESTデザインで、シャープ自慢の5.5型IGZO液晶を搭載。さらにまるでスマホに心があるかのような人工知能「エモパー」も楽しめる。
●ドコモ「ARROWS NX F-02G」
世界最高峰の高精細をうたうWQHD解像度を持つ5.2型液晶を搭載。高速ダウンロードとマルチコネクション(LTEと3Gの同時使用)で通信速度が約3倍になるという。
●ワイモバイル「DIGNO T 302KC」
9月発売の秋モデルだが、“ゴツくない”タフネススマホとして存在感のある一台。ディスプレイの振動で通話ができる「スマートソニックレシーバー」も京セラらしい。
3機種の主なスペックは以下の通り。
ドコモ 「AQUOS ZETA SH-01G」 |
ドコモ 「ARROWS NX F-02G」 |
ワイモバイル 「DIGNO T 302KC」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | シャープ | 富士通 | 京セラ |
本体サイズ | 約76×141×8.9mm | 約74×144×9.4mm | 約65×132×11.2mm |
重量 | 約159g | 約166g | 約139g |
画面サイズ | 5.5型 | 5.2型 | 4.5型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 1440×2560ドット | 540×960ドット |
OS | Android 4.4.4 | Android 4.4.4 | Android 4.4.2 |
CPU | クアッドコア 2.3GHz | クアッドコア 2.3GHz | クアッドコア 1.2GHz |
ROM/RAM | 32GB/2GB | 32GB/3GB | 8GB/1.5GB |
メモリーカード | microSDXC(128GB) | microSDXC(128GB) | microSDHC(32GB) |
下り最大通信速度 |
150Mbps (Xi) |
150Mbps (Xi) |
76Mbps (AXGP) |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz/ 1.5GHz/800MHz |
2GHz/1.7GHz/ 1.5GHz/800MHz/ 700MHz |
2.5GHz(AXGP)/ 2GHz/900MHz |
キャリアアグリゲーション | × | × | × |
VoLTE | ○ | ○ | × |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大8台) |
カメラ画素数 |
1310万画素CMOS (裏面照射型) |
2070万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
210万画素CMOS (裏面照射型) |
240万画素CMOS (裏面照射型) |
196万画素CMOS |
防水/防塵 | ○/× | ○/○ | ○/○ |
ワンセグ連続視聴 | 11時間10分 | 8時間40分 | × |
フルセグ連続視聴 | 7時間40分 | 6時間20分 | × |
FeliCa | ○ | ○ | × |
赤外線通信 | ○ | ○ | × |
NFC | ○ | ○ | × |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
Miracast | ○ | ○ | × |
SIM形状 | nanoSIM | nanoSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 3300mAh | 3500mAh | 2000mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Indigo、White、Cyan、Coral | Black、White、Orange | ブラック、ホワイト、ブルー、オレンジ、グリーン |
ドコモの2機種はフラグシップ級ということで、非常にスペックが高くVoLTEにも対応。画面サイズではAQUOS ZETAだがIGZO液晶を採用したため、今回はフルHD止まり。画面の解像度ではARROWS NXが上だ。カメラの画素数ではARROWSだが、ワンセグ/フルセグの視聴時間を見るとAQUOS ZETA、という風にこの2機種は見事なライバル関係になっている。
しかしARROWSは内蔵メモリーが3GBと目を引く。防塵対応も含めて、わずかにARROWSのほうが上か。
ミドルレンジクラスのDIGNO Tは蚊帳の外だが、サイズはコンパクトで携帯性は抜群。日本向け機能も防水・防塵以外は×ばかり。バッテリー容量も小さい。DIGNO Tはスペックではなく料金を期待したいところ。
というわけでスペック比較でリードしたのはARROWS NXだ。
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