「活動量計」のイメージを大きく変えるデザイン
おしゃれに装着できるようにデザインにも工夫を凝らしている。
たとえば、クリップ側にはあえて「OMRON」のロゴは入れずに、気軽に挟めるようにした。また、「クリップ部は、最初はバネが見えたデザインだったが、コストがかかっても、よりスマートに見えるように変更した」(武石グループリーダー代理)という。
本体デザインは、オムロン ヘルスケア 商品事業統轄部デザインコミュニケーション部・江下就介シニアデザイナーが語るように、RPGのアイテムのイメージを反映した。ずばり、それは、ファイナルファンタジーの『クリスタル』だ。
『クリスタル』の表現が似合うように、素材を生かしながら、光が輝くような色調とし、本体上部は実際にLEDが点灯するようにした。
カラーバリエーションとして、基本色となるブラックのほか、レッド、ブルー、グリーンの4色を用意。これも光の3原色である「RGB」(レッド、グリーン、ブルー)を意識してラインアップ。iPhoneアプリの「Active Shift」のアイコンにもこの3色を使用している。
「エネルギーの固まりがここに集約されている。そんなイメージを持たせた」と、江下シニアデザイナーは、本体デザインのコンセプトを語る。
この中に、加速度センサー、気圧センサー、充電式リチウムポリマー電池などを搭載した。充電池の採用と小型有機ELディスプレーの採用は、軽量化にも寄与している。
また、充電池は、フル充電すれば5日間持つようにしている。5日間という設定は、ビジネスマンがウイークディの月曜日から金曜日までの5日間を充電せずに利用できる環境を想定したものだ。そして、3時間でフル充電できる手軽さも用意。本体をUSB充電クレードルに差しこみPCのUSBポートを利用した充電方式を採用しているため、デスクワークの際にはPCで充電しておくこともできる。