コンパクト、操作性、料金とそれぞれに特徴を持つ3機種を比較してきたが、最後はスタミナチェック。バッテリー容量が小さい機種もあるが、省エネ技術も進んでいるはず。電池はどれだけ持つのか?
スペックをおさらい
3機種とも1勝ずつの展開
ドコモ「Xperia A2 SO-04F」、au「URBANO L03」、ワイモバイル「STREAM S 302HW」の3台を3回にわたってテストしてきたが、今回が最後のチェック。まず、主なスペックをおさらいすると以下の通りだ。
ドコモ 「Xperia A2 SO-04F」 |
au 「URBANO L03」 |
ワイモバイル 「STREAM S 302HW」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | 京セラ | ファーウェイ |
本体サイズ | 約65×128×9.7mm | 約70×140×9.9mm | 約66×133×6.8mm |
重量 | 約138g | 約154g | 約110g |
画面サイズ | 4.3型 | 5型 | 4.7型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 1080×1920ドット | 720×1280ドット |
OS | Android 4.4.2 | Android 4.4.2 | Android 4.4.2 |
CPU | クアッドコア 2.2GHz | クアッドコア 2.3GHz | クアッドコア 1.6GHz |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/2GB | 8GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(128GB) | microSDXC(128GB) | microSDHC(32GB) |
下り最大通信速度 |
150Mbps (Xi) |
150Mbps (4G LTE) |
75Mbps (4G) |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
2.5GHz(WiMAX 2+) /2GHz/800MHz |
1.7GHz |
キャリアアグリゲーション | × | ○ | × |
VoLTE | × | × | × |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大8台) |
カメラ画素数 |
2070万画素CMOS (裏面照射型) |
1300万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
220万画素CMOS (裏面照射型) |
97万画素CMOS (裏面照射型) |
500万画素CMOS (裏面照射型) |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ×/× |
ワンセグ連続視聴 | 8時間20分 | 9時間10分 | × |
フルセグ連続視聴 | × | × | × |
FeliCa | ○ | ○ | × |
赤外線通信 | × | ○ | × |
NFC | ○ | ○ | × |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | ○ | ○ | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | microSIM | nanoSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2300mAh | 3000mAh | 2000mAh |
Qi | × | △(別モデル) | × |
カラバリ | Lavender、White、GrayBlack、Orange | パープルブラック、アイビーグリーン、ピンクゴールド | ホワイト、ピンク、ブラック |
ここまで、料金はSTREAM S、スピードチェックはURBANO L03、カメラテストでXperia A2がそれぞれで1勝ずつという展開だ。今回のスタミナチェックで優勝が決まると言っていい。
公開当初、スペックの一部に間違いがありました。お詫びのうえ、修正いたします。
YouTube2時間再生テスト
小型スマホのXperia A2がトップに!
最初に比較するのはYouTubeの2時間連続再生テスト。満充電の状態で2時間の動画を再生し、電池残量を見る。電池の消費経過を見るためのアプリには「Battery Mix」を用いている。
場所はLTE(4G)のエリアだが、ドコモのXperia A2はアンテナが4本中2本と少し厳しめ。STREAM Sは4本中3本、URBANOは4本中4本という状況だった。
設定は音量を中くらい、明るさは自動調整、GPSは有効にし、BluetoothとWi-Fiはオフだ。他の設定については初期設定とほぼ同じだが、3機種とも同じGoogleアカウントでサインインしている。
Xperia A2 | URBANO L03 | STREAM S | |
---|---|---|---|
2時間視聴後の バッテリー残量 |
79% | 76% | 62% |
結果はXperia A2が残量79%でトップ。コンパクトでありながら80%近い結果は優秀と言えるだろう。ただしエリアのせいか、再生が途中で途切れ、やり直しもあった。
続くのがURBANO L03。これも76%の電池残量なら他の機種と比べても悪くない結果だ。画面が5型と3機種中一番大きいことを考えれば、健闘していると言えそう。
STREAM Sは残量62%と差をつけられた。最近の機種だと70%台はキープする印象があるので、やや見劣りする。バッテリー容量も2000mAhと最近の機種では小さめで、テスト中は画面が若干明るいのが気になった。画面を見る側としてはよいのだが……。明るさセンサーの差もあったかもしれない。
複数の操作でも
Xperia A2のバッテリー残量が多かった
次は複数の機能を使い、その電池消費の経過を見る。最初にカメラを起動し、静止画50枚と動画10分の撮影、次にKindleアプリをインストールし、200ページ前後の電子コミックを1冊読み終える。最後に30分間マップのナビを利用して外出する。
引き続き本体の設定は同じだが、Wi-Fiのみ有効にしている。
Xperia A2 | URBANO L03 | STREAM S | |
---|---|---|---|
カメラ撮影後 | 96% | 94% | 96% |
電子書籍1冊 | 91% | 87% | 93% |
マップ30分 | 82% | 81% | 77% |
ここでもXperia A2の勝ち。ただし結果は僅差だ。カメラ撮影ではSTREAM Sと並び、電子コミックを読み終えたときは2位に。マップのナビ終了後もURBANOに追いつかれそう。それでも勝ちは勝ち。
続くのがURBANO L03。マップのナビで電子消費が少なく、6%しか減っていない。STREAM Sはその逆。カメラ、電子コミックのときは消費が抑えられていて、途中までは1位という勢い。だがマップのときに一気に電池を消費してしまった。外出してテストしているので、LTEのエリアによる差があったかもしれない。
次ページでは最後に3機種のさまざまな機能、設定をチェックする。
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