ラバトリーカー(LT)
トイレをはじめとした汚水を機体から抜き、処理場まで運搬する車両。こちらも公道に出る場合があるらしく、公道用の8ナンバーも付いている。
製造元:犬塚製作所
寸 法:全長6.8m、全幅2.2m、全高2.2m
馬 力:210HP
車 重:4.4t
排気量:4899cc
最高速:30km/h
ランプバス
普通のバスより平たく見え、車高を低くしているように見えるが、実はたくさんの旅客(およそ100人)を運べるように幅が広くなっている。タイヤがえらく引っ込んでいることからも、2~3割幅広になっていることがわかる。
トラッシュカー(TC)
機内清掃をしたあとのゴミは、すべてトラッシュカーなるゴミ回収車に集められる。荷台の天井の扉が開くようになっていて、荷台はジャッキアップされ飛行機のドアから、ゴミを入れたビニール袋を投げ込めるようになっている。荷台がジャッキアップできるので、この車両にもアウトリガがついている。
製造元:犬塚製作所
寸 法:全長5.3m、全幅2.2m、全高2.7m
馬 力:150HP
車 重:5.5t
排気量:4985cc
最高速:30km/h
パッセンジャーステップ(PT)
国内大手航空会社を利用する場合は、ほとんどがボーディングブリッジから搭乗するので、あまり目にすることはない。しかし台風などの自然災害で遅れや欠航が出たり、夏休みの増便などで空港が混雑すると活躍する車両。ゲートが飛行機でいっぱいのときは、沖止めと呼ばれる駐機場で乗降するため、飛行機のドアまで登る階段になる。なお駐機場まではランプバスで移動する。
製造元:シンフォニアテクノロジー
寸 法:全長9.9m、全幅2.7m、全高6.3m
馬 力:180HP
車 重:13t
排気量:6925cc
最高速:25km/h
ブレーキクーリング・カー
飛行機は着陸時ブレーキに負担がかかり(エンジンの逆噴射とブレーキを併用)高温になる。通常は旅客を乗せ変えて再び離陸するため、その間にブレーキが十分に冷める。しかし天候や運用などにより、ブレーキの自然冷却を待てない場合にブレーキクーリング・カーが出動。黄色いフタで飛行機のタイヤを挟み込み、空気を送り込むことで冷却効率をアップさせるのだ。
タイヤ・ブレーキ交換車
この車両は1本200kgほどある飛行機のタイヤを運搬、ジャッキアップ、交換まで一人でできてしまう(この車両を使わない場合は、それぞれの道具と2人のエンジニアが必要)というタイヤ・ブレーキ交換車。後ろのレバーにタイヤを挟み込んで運搬、取り付けをする。
航空局作業車
空港施設を管理するための作業車。取材時は、ゴムパッキンの間から生えてきた雑草を抜いていた。
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