夏のボーナス商戦真っ盛りの今、ぜひとも欲しい最新のデジタルアイテムをガイドする本特集。いつもならば、4Kテレビやハイレゾ関連のオーディオ機器など、各ジャンルのおすすめ商品を紹介していくところだが、今回はちょっと趣向を変えて、夏のレジャーを愉快に楽しめる注目のアイテムを集めてみた。
今回紹介するAV関連機器のテーマは、ずばり「4K&ハイレゾの録画&録音」。旅先の風景や体験をより高精細に、より高音質に残したいというニーズにうってつけだ。
3万円台で買える4Kカメラと
約4万円で買えるDSD録音機を組み合わせ!
4Kビデオカメラというと、ソニーの「FDR-AX100」のような本格的なビデオカメラをイメージするが、実売価格が17万円前後とまだまだ高価。しかし、パナソニックから6月に発売されたウェアラブルカメラ「HX-A500」は、4Kでの撮影が可能なのに実売価格3万4000円で買えてしまう。
暑い夏の到来で山や海へと繰り出すことが増える今の季節なら、よりアクティブな映像を撮影できるウェアラブルカメラが気になる人も多いはずだ。
音については、今話題のDSDで録音をしたいところ(DSDって何? という方はこちらの記事を参照)。
DSD録音が可能なICレコーダーとしては、ソニー「PCM-D100」などが有名だが、こちらも実売価格は9万2000円前後と高め。そんな中で今回選んだのは、これまでも何度か紹介しているコルグの「MR-2」(実売価格4万円前後)だ。
最大192kHz/24bitのリニアPCMに加えて、DSD2.8MHzの録音も可能。筆者お気に入りの一台だ。
今回は、ウェアラブカメラのHX-A500の4K映像と、DSD収録した生録を組み合わせて、旅先の思い出を究極なまでにリアルに残すことに挑戦する。だが、ここまでならば、アイデアとしては誰でも思いつくレベル。今回はさらに一歩高い領域を目指したい。
ウェアラブルカメラが今人気なのは、頭部などに装着した主観映像の迫真性が受けているためだろう。各種のスポーツはもちろん、さまざまなアクティブな楽しみを、外側から客観的に撮影するのではなく、主観的に撮ることでより多くの人に楽しさが伝わりやすいことが魅力なのだ。
ならば、音声もスペックを上げたハイレゾ録音というだけでは物足りない。主観映像と、カメラから離れたマイクで客観的な位置から音を収録しても画と音の一体感が得られない。
なかなかに難しい問題と言えそうだし、映像作品として完成することまで考えるといろいろと面倒なこともあるのだが、主観的な視点で音を収録するという点は、案外簡単に実現できる。それが「バイノーラル録音」(後述)だ。
本来ならば、業務用の高価なダミーヘッドマイクが必要なのだが、ローランドのバイノーラルマイクロホンイヤホン「CS-10EM」(実売価格8500円前後)という愉快なアイテムを発見した。
今回はこれを使って、ウェアラブルカメラによる4Kの主観映像と、DSD収録のバイノーラル音声で、究極のリアル映像体験に挑戦してみる。まずは各製品をじっくりと紹介していこう。
(次ページに続く、「ハンズフリーで4K映像を撮影! パナソニック「HX-A500」」)
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