阪九フェリー、太平洋フェリーは洋上でもインターネットアクセスができる洋上無線LAN環境を相次いで試験運用を始めている。
大阪と九州を結ぶ阪九フェリーは7月2日、フルノシステムズ無線LANアクセスポイントを採用、NTTドコモの長距離無線ネットワークを活用し、日本初の本格船舶無線LAN環境の提供を開始したと発表した。
阪九フェリーでは2012年から試験的に導入を進め、一部の客室で無線LANが利用できるようにしていたが、特等船室から2等船室など計18台のアクセスポイントを稼働、船内ほぼ全域で無線LANが利用できるようしにたという。現在も試験運用中ながらノウハウを蓄積、次年度の新造船にはよりグレードアップした無線LAN環境を取り入れるという。
また、太平洋フェリーでも6月27日より試験的な導入を開始している。こちらは北海道苫小牧-仙台-名古屋を結ぶ航路で、陸上局からの電波が届かないため衛星回線を利用する。
搭載船舶は「きそ」。接続エリアはデッキ2個所、接続は無料(1回15分、1日4回まで接続可能)で事前登録が必要となる。