早くも続々と発売されているスマートフォンの夏モデル。ドコモは通話定額の新料金プランやVoLTE、auのキャリアアグリゲーションなど、今夏も話題は豊富。そんななか、いち早く販売がスタートしたのが「Xperia Z2」「GALAXY S5」「AQUOS Xx」だ。早速全4回に渡って、詳しく比較していく。今回はまずスペック&料金比較から!
3機種のスペックを比較
いずれもフラグシップ級の性能
今回比較するのはドコモ「Xperia Z2 SO-03F」、au「GALAXY S5 SCL23」、ソフトバンク「AQUOS Xx 304SH」の3台。いずれも5月に発売された機種で、それぞれのシリーズのフラッグシップモデルと言える。各機種の概要は以下の通り。
ドコモ「Xperia Z2 SO-03F」
4K動画の撮影に対応したほか、ノイズキャンセリング機能を搭載。カメラと音楽プレーヤーが魅力だ。auからはデザインが異なる「Xperia ZL2」がリリース。
au「GALAXY S5 SCL23」
国内向けのGALAXYシリーズでは初となる防水・防塵に対応。指紋センサーも搭載し、さらに心拍数も計測可能。高速AFのカメラに加え、スタミナも強化。ドコモからもほぼ同じスペックでリリース。
ソフトバンク「AQUOS Xx 304SH」
「AQUOS Phone」から「AQUOS」にブランドを変更。上左右が狭額縁の「EDGEST」スタイルに、シャープ自慢のIGZO液晶を搭載。片手操作の使い勝手やカメラも重視している。
いち早く発売されたモデルで、しかもスペックも強力というのがこの3機種、以下にその性能をまとめた。
ドコモ 「Xperia Z2 SO-03F」 |
au 「GALAXY S5 SCL23」 |
ソフトバンク 「XAQUOS Xx 304SH」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | サムスン電子 | シャープ |
本体サイズ | 約73×147×8.2mm | 約73×142×8.3mm | 約72×135×9mm |
重量 | 約163g | 約147g | 約137g |
画面サイズ | 5.2型 | 5.1型 | 5.2型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 4.4.2 | Android 4.4.2 | Android 4.4.2 |
CPU | クアッドコア 2.3GHz | クアッドコア 2.5GHz | クアッドコア 2.3GHz |
ROM/RAM | 32GB/3GB | 32GB/2GB | 32GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(128GB) | microSDXC(128GB) | microSDXC(128GB) |
下り最大通信速度 |
150Mbps (Xi) |
150Mbps (4G LTE) |
112.5Mbps (4G LTE) |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
2.5GHz(WiMAX 2+) /2GHz/800MHz |
2.5GHz(AXGP) /2GHz/1.7GHz /900MHz |
キャリアアグリゲーション | × | ○ | × |
VoLTE | ○ | × | × |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大10台) |
カメラ画素数 |
2070万画素CMOS (裏面照射型) |
1600万画素CMOS (裏面照射型) |
1310万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
220万画素CMOS (裏面照射型) |
210万画素CMOS (裏面照射型) |
210万画素CMOS (裏面照射型) |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ○/× |
ワンセグ連続視聴 | 5時間30分 | 8時間40分 | 11時間 |
フルセグ連続視聴 | 5時間20分 | × | 6時間 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線通信 | × |
△ (リモコンのみ) |
○ |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | ○ | ○ | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | microSIM | microSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 3200mAh | 2800mAh | 2600mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Black、White、Purple | シマリーホワイト、チャコールブラック、シャンパンピンク | プレシャスゴールド、ホワイト、ブラック、レッド |
OSはいずれもAndroidは4.4。クアッドコアCPUのクロック数も2.3GHzまたは2.5GHzと高性能だ。Xperia Z2はメモリーが3GBになり、3機種ともmicroSDXCの128GBに対応した。
通信関係では、ドコモのVoLTEにはXperia Z2が対応し、auのGALAXY S5が対応しているキャリアアグリケーション(CA)とWiMAX 2+は最先端の機能を楽しみたいユーザーには魅力だろう。
カメラはXperia Z2が、前モデルのZ1につづき、2070万画素&コンデジ並の1/2.3型センサーを搭載。インカメラでも3機種とも200万画素以上。
防水・防塵対応ではAQUOS XxがmicroUSB端子がキャップレスの代わりに防塵には非対応。しかしワンセグの連続視聴時間が11時間とケタ違いだ。GALAXY S5も8時間40分と魅力的な数字だがフルセグには対応していない。
他の日本向け機能を見ると、Xperia Z2は赤外線通信が非対応。GALAXY S5もリモコン機能のみ。バッテリー容量ではXperia Z2が3200mAhと有利に見えるが、GALAXY S5は「ウルトラ省電力モード」があり、AQUOS Xxは当然IGZOの効果が高い。また、GALAXY S5のみはユーザーでも交換が可能である。優劣はテストをしてみないとわからないだろう。
全体的に見るとスペックが高く、新サービスにも対応しているドコモのXperia Z2がまずリードというところか。
公開当初、スペックの一部に間違いがありました。お詫びのうえ、修正いたします。
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