自宅に居ながらに会社の会議出ることも、出先から自宅の猫に話しかけることも(猫が乗らなければ)できる
ルンバを使った世界最安テレプレゼンスマシン「Telemba」
2014年05月28日 16時05分更新
5月中旬よりクラウドファンディングKickstarterで「Telemba(テレンバ)」が資金を募集している。ロボット掃除機ルンバとAndroidタブレットを用いるテレプレゼンスマシンだ。
テレプレゼンス(TelePresence)は、離れた場所のデバイスを操作してあたかもそこにいるように利用できる遠隔ロボット技術。無人機の操縦からいわゆるテレビ会議まで幅広いが、視点やロボット自体を動くしくみを組み込むとシステムが高額になりがちだった。
Telembaはアイロボットの販売するロボット掃除機ルンバ(Roomba)の上にAndroidタブレットを装着、ルンバをコントロールして部屋を移動、液晶画面には操作者の顔が表示されて遠隔地にいる人と対話することができるもの。
東京大学大学院情報理工学系研究科機械情報学の岡田慧教授らのグループが製作したもので、昨年行われたものづくりコンテスト「Gugen2013」では「コクヨひらめきガジェット賞」に輝いている。
ルンバの上にポールを固定し、上部のホルダにAndroidタブレットをセット、専用アプリ(Gppgle Playから提供)をインストールし、インターネット経由でGoogle Chromeのハングアウトを用いて操作する。なお、販売されるのはポールやホルダ、接続回路とケーブルのキットで、ルンバとAndroidタブレットは別途用意する。
1個のTelembaキットを入手するのに必要な金額は145ドル(初期バージョン)、ベーシックモデル(完成度が高いという)は170ドル、ポールがないminiは150ドル。今年10月からの出荷を予定しており、日本郵便を用いて世界中に発送する。なお、Telembaは専用サーバーを経由して動作し、プロジェクトでは最低1年はサーバーを運用する予定。長期的に運用できるかどうかは保証していないが、利用者はオープンソースとして独自サーバーを作ることもできるという。