5月10日に開幕した「春のヘッドフォン祭 2014」(フジヤエービック主催)において、ティアックがbeyerdynamicの新ヘッドフォンを発表した。
今回発表されたのは3製品。7月下旬発売予定の「T90 Jubilee」は、ドイツのbeyerdynamic創立90周年を記念したモデルで、全世界で1000台(うち日本向けは200台)の限定販売となる。
基本仕様は「T90」と同じだが、全体が黒を基調としたデザインとなっている。イヤーカップには光沢クロームリングを装備し、イヤーパッドもよりソフトなものに変更されている。
本体にはセミハードケースと、バイノーラル録音されたリファレンス音楽CDが付属。価格は未定とのことだ。
このほか、フルオープンヘッドフォン「T51」にiOS用リモコンを装備した「T51 i Premium Headphone」と、密閉型から開放型への切り替えなどが可能な「Custom One Pro」の新モデルで80Ωドライバーを採用した「Custom Studio」を発表。どちらも2014年夏以降の発売で、価格は未定となっている。
なお、2014年にリリース予定だったTeslaドライバー搭載の「Custom One Tesla」について、beyerdynamicがリリースが難しいと判断し、無期限延期になったことも発表された。
発表会には、beyerdynamicのアジアパシフィックインド地域統括セールス&マーケティングディレクターのMichael Kinzel氏が登場。同氏いわく、2006年における同社製品(業務用製品などむ含む)におけるアジア全体の製品シェアは6%だったが、2013年には30%まで拡大。日本は世界で第5位の売り上げとなっている。
特に、ヘッドフォンなどのコンシューマープロダクトはアジア全域の占める割合が50%までになっているとのことで、同社にとってアジアは大きな市場となっていると語った。