ティアックは「春のヘッドフォン祭 2013」で、beyerdynamicの新製品発表会を開催した。
同社は昨年「Custom One Pro」という、密閉型から開放型へ4段階の変更が可能なヘッドフォンをリリースしたが、半年で1万2000台を売り上げたヒット商品となっている。この製品のフラッグシップモデルとして「Custom One Tesla」を2014年春にリリースするという。
Custom One Teslaは同社独自の「Teslaドライバー」の次世代品を搭載。30%軽量化しながら「T90」などのドライバーと同等の出力を実現する。
現段階ではこのTeslaドライバーを採用すること以外、あまりスペックなどは決まっておらず、仕様や外観についてはクラウドを利用してこの夏からユーザーからの提案を募るとのことだ。
また、スタジオ用プロ向けヘッドフォンとして「Custom One Studio」を今年年末に投入。Custom One Proは16Ωドライバーなのに対し、Custom One Studioでは250Ωのドライバーユニットを採用。イヤーパッドにはベロア素材を使用する。
このほか、日本ユーザー向けの特別デザイン仕様の「Custom One Pro-Japan Special Edition」を9月に発売予定。さらに、Custom One Proのホワイトバージョンとなる「Custom One Pro White」や、Custom Oneシリーズをヘッドセットとして使用できる「Custom One Headset Gear」などのリリースも決定している。
Custom Oneシリーズ以外にも新製品を投入する。Teslaドライバー採用のポータブルヘッドフォン「T50p」の後継機となる「T51p」を今秋発売予定。新開発のドライバーとイヤーパッドを採用し、価格はT50pと同等(実売2万円前後)とのことだ。
また、ヘッドフォンアンプ「A1」の低価格モデルとなる「A20」も今秋発売予定。A1は現在8万円前後で販売されているが、A20は3~4万円程度の価格になる見込みだ。
発表会にはbeyerdynamicのCEOであるWolfgang Luckhardt氏も駆けつけ会場を沸かせた。創業から89年という歴史を持つ同社について「開拓精神を89年間持ち続けている」とし、「最も重要なのはいまだにドイツでハンドメイドを続けていること」だと語った。