ロガーデータは真実の鏡
絶対にウソはつけません
素晴らしい同乗体験をさせてもらった後は編集部に戻りロガーデータの検証に入ります。
ロガーデータの入ったUSBメモリーをPS3に差込みローディング。すると、まず自分の走ったリプレイ動画が始まります。今回はこのリプレイ動画を見るのがとてもツライ。
300Rのコースアウトやダンロップコーナーで縁石にタイヤをはじかれた様子までバッチリと再現されています。ただ、いくら見るのがツラくてもロガーデータのグラフ表示をするためには、このリプレイをすべて再生し、「ベストラップ保存」をする必要があるので仕方ありません。富士スピードウェイのスポーツ走行枠をフルに走ったとしたら20分間のリプレイ再生が必要となるわけです。
やっと見ることが出来たロガーデータのグラフ。青線が影山選手、ピンク線が筆者。だめだぁ、と頭を抱える前にグラフをよく見てみると、色々と面白い事実が浮き彫りになります。簡単に言えば影山選手はアクセルもブレーキもメリハリがあって強い力での操作しています。これは、どこでどうすればいいかを熟知していて、そのタイミングですべての操作を行なっていることがわかります。
それに引き換え筆者はすべてにメリハリが無く、ダラダラとブレーキを踏んで、おっかなびっくりアクセルを踏んでいる。もう言い訳の余地が無いくらい数値が物語っています。その上、筆者がヘアピンを曲がる頃に影山選手は1kmほど先のプリウスコーナーを立ち上がって最終コーナーに入ろうかというところ。そんなところの数値まで表示されるのです。
このデータの中で筆者が特に注目したいのはGデータ。前後左右のGのかかり方を可視化したものです。影山選手と筆者の比較で、明らかに影山選手は横Gが高い値。このグラフの横軸の範囲まではタイヤが使えるということなのでしょうが、筆者はそのタイヤをまったく有効利用していないのが一目瞭然。データはウソをつきません。
この「TRDスポーツドライブロガー」とGT6があれば、サーキット走行が楽しくなることは間違いないでしょう。対応サーキットは現在のところ富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、筑波サーキットの3ヵ所。徐々に対応サーキットを増やしていくということなので期待が膨らみます。できたらツインリンクもてぎと袖ヶ浦フォレストレースウェイも対応して欲しいところです。