見た目はデスクトップPCそのもの
21.5型というサイズはWindowsを搭載したオールインワンPCとしては標準的だが、Android端末として考えるとかなり大きい。片手ではもちろんのこと、両手で持ち上げて利用するのも事実上不可能だ。片腕全体を使って抱きかかえればもう片方の手で操作することもできるが、ここは素直に机上に設置したほうがいいだろう。100×100mmのVESAマウントに対応しているのため、アタッチメントを利用した壁掛けでの設置も可能だ。
背面の「HPスマートスタンド」を調整すれば、ディスプレーの角度を15度~70度まで変更できる。ゲームや電子書籍などじっくり楽しむアプリを利用するときは、寝かせた状態で使うといいだろう。スタンドを閉じれば水平になるのではと思い試してみたが、ディスプレーが奥方向に傾いてしまった。「あれっ」と思ったが、実はスタンドが取り外し可能だった。外してしまえば、テーブルの上に水平設置が可能だ。家族や仲間で囲んで使う際には、このテーブルトップスタイルが便利だろう。
インターフェースとしては、USB 2.0端子×3、有線LAN端子、SD/SDHC対応メモリーカードスロットなどが用意されている。オールインワンPCとしては少なめだが、Android端末としては充実していると言えるだろう。100BASE-Tの有線LANに対応している点もユニークだ。付属のキーボードとマウスを使うとUSB 2.0端子が残り1基となるが、あとはUSBメモリーやデジカメを接続する程度なので問題ないはずだ。それでも足りなければ、USBハブを使うという手もある。なお無線機能はIEEE 802.11b/g/nとBluetooth 3.0に対応している。
「HP Slate 21」はバッテリーを内蔵していないため、常時ACアダプターを接続しておく必要がある。と言っても電源をオンにしたまま利用するわけではなく、本体右側面にある電源ボタンを押すことでスマホやタブレットのようにスリープ状態に移行できる。なお利用中にACアダプターが外れると利用中のアプリがすべて強制終了されるので注意したい。
(次ページ、「使い勝手のいい光学式タッチパネルと付属キーボード」に続く)
![](/img/blank.gif)