Surface認知度は89.7%—目的の43.3%は「じっくり触ってみたい」
一方で、来場者のSurface認知度は、89.7%と高いものとなっている。
これは、積極的な広告展開の効果ともいえるかもしれないが、別の見方をすれば、Surfaceの名前を聞いたことがある人を中心に来場したといっても良さそうだ。「Surfaceをじっくり触ってみたい」という来場目的は43.3%に達しており、Surfaceを認知しているユーザーが、ショールームの前を通りかかり、フラッと立ち寄って、ここで初めてじっくりと触ってみた、といった様子が見て取れる。
そして、特筆できるのが、来場者の66.3%がスタッフと10分間以上も会話をしていたというデータだ。
「リラックスした状態で、じっくりデバイスに触れてもらう」、あるいは、「タブレットとしてのSurfaceの魅力を具体的に分かりやすく伝える」という、Surface表参道ショールームの狙い通りだったといえそうだ。
「デザインが良い」「キーボードが使える」「Officeが使える」
実際にSurfaceを利用して印象に残った点では、複数回答で、「デザインが良い」が34.6%と一番評価が高かったほか、「キーボードが使える」が26.6%、「Officeが使える」が21.7%と、Surfaceならではの特徴に注目が集まった。また、「重さや大きさがちょうどいい」(16.3%)、「キーボードがカラフル」(10.7%)などの声もあがっていた。
そして、Surface体験後には「とても興味がわいた」「興味がわいた」をあわせて、93.9%がSurfaceに興味を持ったという結果が出ている。「すぐ購入したい」とした来場者が13.0%になったのをはじめ、1年以内に購入したとした来場者が合計で65.6%と、約3分の2に達しており、購入意欲を醸成することにも成功しているといえよう。
こうした結果を総括すると、表参道への期間限定でのショールーム出店は、Surfaceの新たな顧客層開拓には効果的だったといえるだろう。
若年層や女性層に、Surfaceに対する注目度を高めることにも成功したといえるからだ。
表参道が情報デバイスの発信基地に
ところで最近の表参道は、情報デバイスの隠れた発信基地となっている。auやソフトバンクの大型店舗の出店のほか、Surface表参道ショールームの出店前には、Amazon.co.jpが期間限定でKindle Fireの体験スペースを用意した。そして、アップルストアが表参道に出店することも明らかになっている。
日本マイクロソフトの期間限定ショールームの出店の成功をみても分かるように、表参道から情報を発信するというのは、IT業界においてもこれからトレンドのひとつになるかもしれない。
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