街を歩いていて偶然猫に出会うってのはいつも楽しいもんだけれども、そこは猫しか入れんだろうという場所にいてくれるとまた格別で、たとえばどこか、と言われるとやっぱ塀の上や屋根の上なのだ。猫の立体機動力が存分発揮される場所である。
幅が数センチから10cmほどしかないような塀の上を、広い台地であるかのように悠々と歩いたり休んだり寝たりしてる姿がなかなかたまらん。
というわけで、今回はそんな塀の上で見つけた猫の話。
まずはつるっと滑りそうな川沿いのフェンスにちょこんとのっかってた猫。この左側は川。でも気にせず上手にのっかって日差しを浴びてる。でも猫がやらかす……特に飛ぼうとして失敗するのは足場が滑りやすいときなのでご注意を。
コンクリートの塀は猫の大好物。人にも見つかりにくいしね。ただ、このときは間が悪かった。この塀、家と家の間の狭い隙間に立ってたのだけど、右手側の家が建て替えのため取り壊されちゃったのだ。だから遮蔽物がなく、私に見つかってしまったのである。
動く気配がなかったので、その場で自転車を降り、望遠レンズに付け換えてゆっくり撮ったのであった。奥に見える水の入ったペットボトルが哀しげ(ちなみに、猫よけの効果はないそうです)。
これが斜面に建っている家だと、塀の上なのにちょうど撮りやすい高さになってたりするわけだ。渋谷区で偶然そんな黒猫を見つけた。家と家の間の日が当たらない場所にいた黒猫なんだが、黄色い目をかっと見開いてくれたおかげでいい感じの塀猫写真になった(冒頭写真)。
同じく斜面に建ってるおかげで反対側からは塀の高さがほどよい場所で。ここの猫、やたら人なつこくて、気が向くとこうして遊んでくれるのだ。
同じ猫をもう1枚。このときは28mm相当の単焦点カメラだったのだが、近くで撮るとこうして遠近感を出せて面白い。
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