SkyDriveフォルダを移動させる
準備が整ったら、SkyDriveフォルダを移動させる。その前にまずSkyDriveがエラーになっていないかどうかを見ておく。また、同期処理が行われるのを防ぐために、行なっている別の作業などはすべてアプリケーションを終了させておく。
MicrosoftのOfficeなどは、アプリケーションから直接SkyDriveへアクセスすることがあるので注意が必要だ。エラーがなく、同期もしていないなら、ネットワークを切断して、同期処理が行われないようにする。同期状態の有無は、ExplorerのナビゲーションウィンドウのSkyDriveツリーに表示される2つの矢印が丸く配置された「同期アイコン」や、ストアアプリのSkyDriveでフォルダに表示される時計のようなアイコンの有無で調べることができるほか、リソースモニターのネットワークタブなどでSkyDriveが「ネットワーク活動のプロセス」に表示されているかどうかで調べることが可能だ。同期状態であれば、「SkyDrive.exe」がリストに表示される。
ExplorerのナビゲーションウィンドウでSkyDriveのルートアイコンを右クリックしてプロパティを表示させる。ここに「場所」タブがあるので、これを開き、「移動」ボタンを押して、さきほど作成したメモリカード上の「SkyDrive」フォルダを指定する。元のダイアログに戻って「移動」ボタンを押すと現在の内容をコピーするかどうかを聞いてくるので、これを許可する。
ただし、移行にはかなり時間がかかる。処理が完了すれば、SkyDriveフォルダの実体は、メモリカード上へ移動したことになる。これで本体側のドライブ容量を他の用途に利用できるようになる。なお、元のSkyDriveフォルダなどは自動的に消去されるので、特にこれ以上作業する必要はない。
ネットワーク接続を回復すれば、移動先のメモリカードで自動的に同期作業が開始される。コピー処理がうまくいっていれば、長時間コピー作業をすることなく「最新状態」に戻るはずだ。
なお、SkyDriveフォルダの移動のコピー処理などでエラーが出るのは、SkyDrive自体がエラーを抱えているからだ。このような場合の回復ツールなどは特にないようなので、自力で解決するしかない。筆者も大容量のフォルダを同期させてしまい、どうしようもない状態になったマシンがあった。このようなときには、ユーザーアカウントを作り直すしか手がなかった。
そういうわけで次回は、Windows 8/8.1でユーザーアカウントを作りなおす手順を紹介し、SkyDriveの回復不能なエラーを解消する方法を解説することにしたい。
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