最新+無料のHyper-V Server 2012 R2に触れてみよう! 第2回
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2013年12月11日 14時00分更新
Hyper-V Server 2012 R2をインストールしてみると……?
冒頭でも触れたが、本連載では記事執筆時の検証用マシンとして、ここで組み立てたNUCにHyper-V Server 2012 R2をインストールして使用している。多数の仮想マシンを同時に起動して本格的に使うのには向いていないと思うが、検証用や開発用のマシンとしては十分にパワフルだと思う。何より場所を取らないのが助かる。
ただし、インテルのサポート情報によると、インテルが公式に対応OSとしているのはクライアント系Windows(Windows 7や8)だけで、サーバー系のWindows ServerやHyper-V Serverは非対応(サポート対象外)とされている。ドライバの提供予定もない。
このように冷たく突き放されると、むしろチャレンジしてみたくなるのが人情(……人柱スピリット?)というもの。試してみると、第1回記事で紹介したとおりの手順で問題なくHyper-V Serverがインストールできた。
ただし1点だけ問題がある。Hyper-V Serverには、このNUC(DC3217IYE)が搭載するギガビットEthernetポート(オンボードのIntel 82579Vチップ)に対応したドライバが含まれておらず、認識しないのだ(前述のとおり、Windows 8.1では問題なく認識する)。さらに、Intelのサイトで配布されているドライバをインストールしようとしても、そのままではうまくいかない。
この問題の解決策については、マイクロソフトのサイトに掲載されている次の記事で紹介されているので、そちらを参照してほしい。作業の流れを簡単に言えば、Intelのサイトからドライバを入手し、それを展開してファイル(INFファイル)の内容を書き換えてから、Hyper-V Serverに読み込ませるというものだ。
●15ステップで完了するHyper-V ServerとNUCによるサーバー仮想化環境の構築
※「手順7:NICドライバを準備しよう」および「手順8:NICドライバーをインストールしよう」を参照してほしい。
ドライバさえインストールできれば、このNUCはHyper-V Serverマシンとして動く。無料のHyper-V Serverで仮想化することで、NUCの使い道もぐっと広がると思うので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
(提供:日本マイクロソフト)
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Hyper-Vマネージャーからのさまざまな仮想マシン操作 -
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第1回
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