KDDIは、スタジオジブリの映画「風立ちぬ」を視聴した来場者が、映画への思いを綴った手紙を同映画のプロデューサーでもあるスタジオジブリの鈴木敏夫氏に直接手渡す「au loves ジブリキャンペーン報告会」を都内で開催した。
KDDIは、風立ちぬに特別協賛・出資を行ない、「au loves ジブリキャンペーン」を実施。風立ちぬを視聴した来場者から映画への思いを綴った手紙をWebサイトで募集していた。こちらの手紙は、7月4日から9月15日の期間で2万4004通も届いたという。手紙はDVDに書き込み、盾として作成したものをKDDI株式会社・代表取締役執行役員専務の高橋 誠氏から鈴木プロデューサーに手渡された。
鈴木プロデューサーが風立ちぬヒットの理由を語る
鈴木プロデューサーは、まず11月23日から全国ロードショウされる最新作「かぐや姫の物語」が完成したことを明かした。大ヒット中の風立ちぬは、スタジオジブリの巨匠である宮崎 駿監督の引退作でもある。鈴木プロデューサーは、そのことについて触れ「なんとなく皆さん(宮崎監督の最後の作品だということを)わかっていたんじゃないですかね。今までと違う映画を作る。そのあたりから勘の良い方はなんとなくピンときて、今のうちに観ておかないと観られなくなるという思いがあったと思います」とコメント。
また、「初めて宮崎監督が本当に作りたい作品を作れたかなと。今回、戦争の時代を題材にした映画は彼の中でやっちゃいけないものの1つだった。その時代に興味がある理由は戦闘機が大好きだから。そういうものを題材に映画を作っちゃいけないと(宮崎監督は)ずっと思っていた。そのフタを僕はこじ開けちゃった。宮崎監督は自分の好きなものだからいつも以上に慎重でした。その慎重さが作品にほどよい緊張感を与えている。宮崎監督の作品の中で最高傑作ではないかという声も聞こえる。僕も観て面白かった。そのあたりが皆さんに観ていただいた理由だと思います」と、風立ちぬがヒットしている理由を語った。
寄せられた手紙だが、その一部を紹介するスペシャルブックを限定生産し、抽選で100名にプレゼントするキャンペーンを今日から実施する。応募締切は11月30日23:59まで。