最近のデジカメのブームの1つに「ローパスフィルターレス」がある。メーカーの説明を見ると、ローパスフィルターを搭載しないことで、解像感の高い写真が撮れると明記されていることが多い。
さて、実のところローパスフィルターとは一体なんなのだろうか? 無くなれば解像感が高くなるということは、逆に言うとあると解像感が低下するということだ。
大抵のデジカメにはローパスフィルターが搭載されているので、あえて解像感を低下させているということになる。では、なぜ解像感の低下するローパスフィルターを搭載するのだろうか?
今回はローパスフィルターレスになったソニーの「DSC-RX1R」とローパスフィルター付きの「DSC-RX1」、ニコンのローパスフィルターレス「D800E」とローパスフィルター付きの「D800」を同時に借りることができたので、噂のローパスフィルターレスの効果を確認してみることにする。
ソニー「DSC-RX1R」「RX1」の主なスペック | |
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撮像素子 | フルサイズ(35.8×23.9mm)CMOSセンサー 有効2430万画素 |
レンズ | カールツァイス「ゾナーT*」 開放F値:2.0、焦点距離:35mm |
感度設定 | 常用 ISO 100~25600 拡張設定でISO 50/64/80を使用可能 マルチショットNR使用で最大ISO 102400 |
背面ディスプレー | 3型(約122.9万画素) |
本体サイズ/重量(メディア、バッテリー込み) | 幅113.3×奥行69.6×高さ65.4mm/482g |
ニコン「D800E」「D800」の主なスペック | |
撮像素子 | フルサイズ(35.9×24mm)CMOSセンサー 有効3630万画素 |
レンズ | ―― |
感度設定 | 常用 ISO 100~6400 拡張設定でISO 50~25600まで使用可能 |
背面ディスプレー | 3.2型(約92万画素) |
本体サイズ/重量(メディア、バッテリー込み) | 幅146×奥行81.5×高さ123mm/1kg |