Samsung Electronicsは、FD-LTE/TD-LTEの2つのLTEをハンドオーバーできる技術を搭載したGALAXY S4とGALAXY S4 miniを開発したと発表した。2013年第3四半期に発売予定。
現在一般的なLTEはFD-LTE(FDD-LTE)と呼ばれる通信方式が採用されている。FDDは周波数分割多重(Frequency Division Duplexing)とも呼ばれ、上りの通信と下りの通信で異なる周波数帯を用いる。これに対し、TD-LTE(TDD-LTE)は時分割多重(Time Division Duplexing)により、同じ周波数帯で上りと下りの時間帯に分けて通信を行なう。
まずはアメリカ? 日本にも投入される?
TD-LTEはソフトバンクグループのWCPが世界的にも先行して大規模なネットワークを構築し、「SoftBank 4G」の名称でサービスが展開されている。また、ソフトバンクグループのSprintの子会社であるClearwireが、アメリカ国内でサービスを開始。世界最大のモバイル市場である中国で積極的に推進されているほか、日本のUQコミュニケーションズも10月末にTD-LTEと互換性を持つ下り最大110Mbpsのサービスを開始予定だ。
FD-LTEとTD-LTEがシームレスに使える端末のリリースで、TD-LTEの世界的な普及への後押しになりそうだ。