ケータイ主要4社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス)は、緊急地震速報時の警報音として、従来のブザー音に加えて、声で「地震です」と知らせる機能を順次導入すると発表した。
緊急地震速報への理解を
高める努力が必要
都心部では最近ではやや頻度は減ってきたものの、地震発生時にケータイから流れる緊急地震速報のブザー音を聞くと緊張が生じる。
震源地が近い場所では速報自体が間に合わないケースもあるが、たとえほんの数秒の猶予であっても、頭を抱えるなどして身を守れる可能性は高まるので、やはり有用な存在と言えるだろう。
そして、あの強烈にけたたましいブザー音は、人々に警告を与えるという部分では優れていると言えるが、「何が起きた?」と感じてしまうのも確かだ。
実際、気象庁が今年4月の淡路島付近で発生した地震の際に流された緊急地震速報について調査をしたが、すでに頻繁に緊急地震速報を経験している東日本の住人との差もあったのか、「地震が来ると思った」という回答が約50%あった反面、「何かわからなかった」(約30%)、「何をしてよいかわからなかった」(約15%)という回答も半数近くあったという。
なお、各社とも詳細な導入時期、対応機種は今後発表するとのことだ。