5月29日、F5ネットワークスジャパンはクラウド環境を含むアプリケーション配信やネットワークサービスの管理を統合的に行なえる「BIG-IQ Cloud」を発表した。
BIG-IQはF5のBIG-IPファミリの集中管理を実現するモジュラー型のプラットフォームで、サードパーティの管理ツールやパブリック/プライベートクラウドなどとREST APIを経由して、連携できるのが特徴。直観的な操作性、優れた柔軟性、拡張性の高い管理性によりF5のBIG-IPファミリの集中管理を実現するという。
BIG-IQ Cloud は、クラウド環境を含むシステム全体でネットワークサービスを統合し、管理を簡素化する。たとえば、BIG-IQ CloudとVMwareのネットワーク仮想化技術を連携させることで、ネットワークサービスをVMwareのワークフローに組み入れることができる。また、BIG-IQ Cloud のREST API(クラウド・コネクタ)を利用し、F5のテクノロジーと既存の管理ツールやクラウド向けオーケストレーションツールを統合することも可能となっている。
ネットワーク仮想化ベンダーは、BIG-IQ CloudのノースバウンドAPIを利用して、自社のネットワーク仮想化技術を統合。アプリケーション配信とネットワークサービスの調整や、プロビジョニング機能の提供が可能になるという。新たなユーザーやシステム設定においても数分間で迅速にアプリケーションや関連サービスの導入、利用が可能になるという。
その他、F5が提供するiAppsのテンプレートを活用することで、特定アプリケーションの組み合わせやビジネスの優先度、利用可能なITリソースなどに合わせて、サービスの生成、更新、最適化などのライフサイクル管理が可能になる。使いやすいダッシュボードも用意され、アプリケーションの状態モニタリングをしたり、障害やパフォーマンス劣化の徴候などをつかみやすくなっている。
出荷開始予定は6月5日で、価格は240万円(税別)からとなっている。