Utility Appでダブルタスクが可能に!
フルスクリーンモードにした状態のみ、右画面の下にはアイコンが表示される。これはUtility Appの起動ボタンで、左画面をシングルモードの状態にし、右画面に別のアプリを表示できるようになる。現状ではUtility Appに、Xperiaに搭載されているスモールアプリのような拡張機能はなく、メモとブラウザー、アルバム、スクリーンショット、タップサーチのみになっている。ブラウザーが使えるため、左画面でなにかしらのアプリを立ち上げて、ブラウジングをしながら……といったようやくAndroidでも各社が力を入れ始めてきたマルチタスクに対応するわけだ。
個人的にはダブルブラウザー状態がなかなか便利だった。Utility Appにない機能はウェブサービスでフォローできるし、右画面にブラウザーを表示したまま、左画面にはマップを表示させるということもでき、見た目こそちょっと変だが、ほかのスマホにない利便性だ。ウィンドウでダブルタスクを実現させているものとは異なり、物理的に2画面の優位性を見せつけてくれる。
Google Playを見てみると、右画面にフォーカスしたアプリがいくつか登場している。筆者が発見したのは「MEDIASの右側」「右de電卓」のふたつ。ほかにもあるかもだが、Utility Appのアドオン扱いではないため「MEDIAS W」で検索してもシングルモード前提のアプリばかりだった……。また、NTTドコモ主催で「MEDIAS Wアプリ開発コンテスト」(こちら)の受付を5月6日まで行なっていた。審査を通過したアプリの登場はまだ先になりそうだが、より使いやすくなるアプリが多々登場することだろう。
なお、開発コンテストのページにある「MEDIAS W N-05E アプリ制作ガイドライン」(こちら)は、シングルモード、ダブルモード、フルスクリーンモードの仕様がわかりやすいので、仕様に興味を持った人は見てみるといいだろう。
意外と長い(?)バッテリー駆動時間
2画面あるため、バッテリー駆動時間が気になるところだが、輝度25%でストリーミングで動画を再生させ続けたテストでは、シングルモード時で7時間23分、フルスクリーンモード時で6時間14分でバッテリーが0%になった。正直なところ、思った以上に動作してくれた。輝度を調整したり、GPSをオンにしたりなどなど、日常的な使い方を考えると、5時間あたりの連続動作になるだろうか。最低輝度でもけっこう画面は明るいため、輝度10%あたりを基本しておけば、7時間近い動作は堅いと思われる。
次にベンチマークだが、これも2画面あるため、シングルモードとフルスクリーンモードでの計測を行なった。使用したベンチマークアプリは「安兎兎ベンチマーク」、「Quadrant Standard Edition」、「3DMark - The Gamer's Benchmark」の3つ。結果としては、フルスクリーンモード時は、描写領域が増えたぶん、スコアが下がる傾向が確認できた。なお、3DMarkはフルスクリーンモード時、途中でクラッシュしてしまったため、フルスクリーンモード時の計測を行なっていない。
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