バッテリーの持ちはトップレベル
現時点でバッテリー容量が3000mAh以上のスマホは、Optimus G Proと「GALAXY Note II SC-02E」(3100mAh)の2機種のみ。恒例のバッテリーベンチマークを測定してみたところ、連続駆動時間は約5時間14分という結果が出た。
連続駆動時間が5時間以上というのは、5型前後のディスプレーとクアッドコアCPU搭載のハイスペック端末ではトップレベルである。バッテリーがこれほど持てば、実使用時も「見る見るバッテリーが減っていく」というおそれは少ない。
しかし、バッテリー容量に対する連続駆動時間の割合では、バッテリー容量の少ないAQUOS PHONE ZETAやHTC J butterflyの方が効率がよい。Optimus G Proは本体の発熱による暴走や不安定な挙動が見られなかっただけに、バッテリーの持ちについてはもうひと踏ん張りして欲しかったというのが、正直な感想である。
バッテリーベンチマーク測定結果の比較
- Optimus G Pro 3000mAh 5時間14分
- AQUOS PHONE ZETA SH-02E 2320mAh 5時間36分
- HTC J butterfly HTL21 2020mAh 4時間10分
- Xperia Z SO-02E 2330mAh 3時間30分
バッテリーベンチの計測条件
LTE接続でフル充電からYouTube HD動画を連続再生し、バッテリーが切れるまでの時間を計測。画面輝度は最大で常時点灯。音量は最小でスピーカーを使用。Wi-Fi/Bluetooth/GPS/アカウント同期はオン。省電力モードオフ。
Optimus G Proならではのカメラが楽しい!
Optimus G Proを選ぶ理由はスペックだけではない。とくに便利なのがカメラの「デュアル録画」という新機能。国内スマホで最高画質の有効240万画素インカメラとクアッドコアCPUのパワーを活かし、インカメラとアウトカメラで同時に動画を撮影できる。テレビのバラエティー番組で見るようなサブ画面入り動画を簡単に撮れる。
デュアル録画が威力を発揮するのが、ビデオブログのように動画で何かを伝えたい場合である。例えば目の前に広がる風景や出来事と、それを見ている自分の表情を1つの動画に収められる。撮影の際、アウトカメラとインカメラ、双方の映像を5型ディスプレーでリアルタイムにプレビューできるので、アウトカメラで自分撮りをするときのような撮影ミスは起こらない。
インカメラとアウトカメラの切り替えも、インカメラの映像をタップするだけと簡単。つまり従来のスマホではできなかった表現力の高い動画の撮影を、より自然なスタイルで行なえるのがOptimus G Proの魅力なのだ。
スマホでマルチウインドウを実現!?
旧機種から継承する「Qスライド」が、より使いやすくなった点も見逃せない。従来の「Qスライド機能」はワンセグや動画の画面にブラウザーなどを重ねて表示するだけだったが、今度の「Qスライドアプリ」は、動画やブラウザーを別々のウインドウで最大2個まで同時に表示できる。対応アプリにTwitterやFacebookがないのは残念だが、例えばホーム画面上の配置を工夫することで、アプリを起動せずにほとんどのことができてしまうのは便利だ。
とくに使い勝手がいいのがブラウザーとカレンダー。ウインドウの状態でスクロールできるほか、ブラウザーはピンチズームや、戻る・進むといった操作まで可能である。ドラッグでウインドウサイズを変更したり、ドラッグ&ドロップで移動する際にまったくストレスを感じないのは、パワフルなクアッドコアCPUのおかげだ。
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